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定型処理の自動化(3)-リスタートからの画面出力

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前回までで、ストックファイルからのリスタートファイル作成、実行についての説明を行いました。今回はバッチ実行で解析結果画面の出力を自動化する方法を紹介します。

画面のファイル出力


FEMOSで解析結果の画像を資料などに使用する場合、GUIでは以下の手順の実行になるかと思います。

  1. モデルの読み込み
  2. 形状描画
  3. 結果描画
  4. 画面をコピー、または画像ファイルに出力
  5. 資料作成側のソフトで貼り付け、または画像の挿入

(1.から4.がFEMOSでの操作になります)


この操作はストックファイルに以下のように出力されます。


RECO CP 1.
/SCA
/DIS
2.
DENS ST 7 MESH NOOV INDX 0 CASE 1 3.

画面のハードコピーコマンド

ここで、4.の画面のコピー/ファイル出力は、直接Windowsでやり取りをするため、4.の操作はストックファイルにコマンドとして出力されません。

リスタートファイルから画面のハードコピーを取るには次のコマンドを記述します。


HDCO [DRAW|WMF|EMF] [FILE|CLIP|CODE|PNG] [MODL|FNAM 'ファイル名']

次に、GUIで(1)ファイルを開く、(2)隠面描画、(3)最大主応力の濃淡図、(4)主値ベクトル図を、実行したストックファイルにHDCOコマンドを追加して、画面のスナップショットをファイル出力するリスタートファイルを作成します。

HDCOコマンドには、ファイル出力のFILEキーワードと、モデル名と同じ名前とするMODLキーワードを指定します(デフォルトはBMP形式で出力)。


RECO CP
/SCA
/DIS
DENS ST 7 MESH NOOV INDX 0 CASE 1
HDCO FILE MODL
VECT ST 8 COMB NOOV CASE 1
HDCO FILE MODL
FINI
(1)
(2)  
(3)
追加
(4)
追加
追加
(最後にFEMOSを終了するFINIコマンドも追加)

このリスタートファイルをモデルと同じフォルダに、モデル名.arsで作成して、FEMOSのアイコンにドラッグ&ドロップします。



リスタートが実行され、モデル名01.bmp、モデル名02.bmpというファイルが作成されます。



HDCOコマンドでは出力した順にファイル名に番号を付けます。

これに後から画像の内容が分かるようにTITLコマンドで図にタイトルを入れるリスタートファイルにしたのが以下になります。


RECO CP
/SCA
/DIS
TITL '最大主応力コンター図'
DENS ST 7 MESH NOOV INDX 0 CASE 1
HDCO FILE MODL
TITL '主値ベクトル図'
VECT ST 8 COMB NOOV CASE 1
HDCO FILE MODL
FINI


HDCOはBMP形式のほかにWMF/EMF/PNG形式の出力も可能です。また、MODLキーワードの代わりにFNAMキーワードで直接ファイル名を指定することもできますので、TITLコマンドの代わりにファイル名で内容が分かるようにすることもできます。

※コマンド仕様についてはヘルプのコマンドリファレンスをご覧ください。


DENS ST 7 MESH NOOV INDX 0 CASE 1
HDCO FILEFNAM '最大主応力コンター図'




(Up&Coming '21 春の号掲載)
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