フンデルトヴァッサー
フンデルトヴァッサーと聞くと、曲線を多用したデザイン、赤、黄、緑、青のカラフルな色使い、どこまでも続く線や渦巻きなどが思い浮かぶ。日本国内にフンデルトヴァッサーの作品は4か所あり、大阪には、大阪市環境局・舞洲工場、舞洲スラッジセンター、そしてキッズプラザ大阪と、3か所もある。キッズプラザ大阪には何度か通ったものだが、まさに直線を使わない建築となっていた。つまり、床・壁・天井が曲線でつながり有機的な形態をしており、子供の落書きのようなペインティングが伸び伸びと描かれており、不思議な感覚を覚えた。ウィーンの街なかにはフンデルトヴァッサー・ハウスがあり、街はずれにはシュピッテラウ焼却場がある。焼却場は大阪の舞洲工場とよく似ているデザインなのだが(若干小ぶりにせよ)、隣のオフィスビルは血が流れているようなデザインであった【図6】。
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【図6】シュピッテラウ焼却場 |
【図7,8】ウィーン郵便貯金局 |
他の施設を。オットー・ワーグナー設計のウィーン郵便貯金局。1912年完成。外壁は大理石の板で覆われ、装飾を兼ねたアルミの大きなボルトによって留めてある。中に入ると印象的な郵便窓口ホール。ガラスと鉄の天井が美しい【図7,8】。 |