●開催日:2022年3月8日(火) ●講師:小林佳弘(表技協理事/アリゾナ州立大学)
●講習・試験内容監修:大石裕一(ソフトバンク株式会社 法人事業統括 クラウドエンジニアリング本部)
荻野調(DeepScore株式会社 Founder & CEO)
林憲一(日本ディープラーニング協会/信州大学社会基盤研究所 特任教授)
小林佳弘(表技協理事/アリゾナ州立大学)
川村敏郎(表技協理事/元NEC代表取締役会副社長)
フォーラムエイトは法人会員として表技協に協力しています。今回、表技協主催「表現技術検定(クラウド-AI)」が初めて開催され、当社スタッフも受講し、検定テストに挑戦いたしました。講師は、表技協理事であるアリゾナ州立大学の小林佳弘氏が務め、アメリカからオンラインで実施されました。受講者に配布されたテキストは、クラウドサービスおよびAI・ディープラーニング分野で活躍する専門家と表技協が監修したもので、「クラウド編」「AI編」と二部に分かれた内容で構成されています。講義は小林氏による手書き風のチャートやメモも交えて進行し、「大学の講習のようで非常にわかりやすかった」と、社員の間でも好評でした。
前半のクラウド編では、各種クラウドの特長やメリット、実装モデル、それらを使用した具体的なサービスなどについて、基本用語から丁寧な解説が行われました。特に、SaaS、PaaS、IaaSといった概念についても、改めて明確に理解することができました。中小企業と大企業のクラウド導入の違いといった説明もあり、クラウドの技術・サービスの効果的な活用によって、コストダウンや新事業へのチャレンジがしやすくなることがわかりました。当社では早くからクラウド系の製品・サービスを提供しており、それらの構築・展開を支援する技術やサービスついて体系的に学べる貴重な機会ともなりました。
安全性、セキュリティをどう保つかという話題については、現在ある多数のクラウド事業者の選定において、サービスが継続可能な仕組みになっているか、コスト削減のメリットが提供されているか、サービスの拡張・縮小が柔軟に対応できるか、などのポイントがあげられました。また、日本および世界のクラウド事業者のシェアなどのトピックも、興味深い内容でした。
後半のAI編では、人口知能の基本や種類、ツール・サービスついて話が進みました。2000年以降はディープラーニング(深層学習)が開発され、特徴検出や画像認識の制度が飛躍的に上がった点、これらを活用したサービスにより文章の自動翻訳や音声認識、車両の識別(ナンバープレート認識)からECサイトにおける商品提案(商品理解)など膨大なサービスに活用されていることを学習しました。当社では土木・建設分野において、インフラデジタルデータベースシステムの一つとして橋梁点検の健全度判定や損傷度の判定にAIによる画像診断を用いたシステムを開発しており、これらのAIの技術の活用を今後さらに高度化し深めていく方針です。
今回の表現技術検定クラウド・AIはそれぞれの分野の基礎編ということでしたが、今後は講習で学んだとを踏まえて提案などに生かしていきたいと思います。 |