Vol. 30

第4回羽倉賞
受賞作品発表

羽倉賞は、表技協の創設者であり、3D立体映像、ホログラフィ、VRなどの最先端表現技術の研究、普及に多大な功績を残された故羽倉弘之氏の功績を称え、表現技術の質を高めて広い分野への普及に貢献するために、2017年に表技協により創設されました。分野を問わず最先端の表現技術を活用した「作品」および「取り組み」を通して社会に貢献した功績を表彰します。
2020年11月19日、第4回羽倉賞を発表し、FORUM8 デザインフェスティバル2020 Day2にて表彰式を行いました。応募作品の中から、羽倉賞1作品、フォーラムエイト賞1作品、奨励賞4作品、ノミネート賞7作品の計13作品が選ばれました。

 
羽倉賞
賞金・副賞
20万円、トロフィー、賞状
 
「能登ひばスピーカー」 北陸最先端音響工学研究所
推薦:最先端表現技術利用推進協会
スピーカーユニットを電流駆動し、検知した起電力及び電流信号からボイスコイル速度を高速アナログ信号処理により予測し、フィードバック系を構成する革新的なスピーカー駆動回路技術。センサレスのため高速応答で、一般的に使用されるスピーカーユニットに適用可能。

奨励賞
賞金・副賞
5万円、賞状
 
「採血手技自習支援用MRシステム」 秋田大学 大学院理工学研究科

推薦:最先端表現技術利用推進協会
「顕微鏡レベルの分解能」を備え、生体を透過する磁場で計測する磁気式モーションキャプチャで収録された「習熟者の採血手技」の立体映像を視認しながら、採血する際の「シリンジの持ち方」、「刺入時の角度や速度」「血管内での針先の進め方」等を観察したり、自身の手技と見比べながら模倣学習できる。

 「ソースコードVR可視化」 株式会社日立製作所
推薦:情報処理学会
VR空間内にソフトウェア構造を表現し、ソフトウェア構造の理解を支援。VRゴーグルを装着しコントローラを操作して、ソフトウェアの中に入り込み自由に視点を変え探検可能。また、実行時の挙動をVR空間内で観察でき、さらに複数人が同じVR空間に入り、ソフトウェア構造を観察し議論することもできる。

 「光のアートで校舎を包もう!」プロジェクト 宝塚大学 東京メディア芸術学部
推薦:最先端表現技術利用推進協会
高校生と大学生が、高輝度プロジェクター10数台を用いて校舎全体をプロジェクションアート(デジタル掛軸)で包むイベントを実習として実施。事前レクチャー、設営、投影、イベント実施までをアクティブラーニングとして、最先端表現技術のプロジェクションアート、表現技術としての音響照明を学習可能。

 「音で繋がるリアルタイムオンライン演奏空間」 ヤマハ株式会社
推薦:URCF
遠隔地にいながらオンラインで合奏を可能とするシステム。通常、遠隔地にいる人の音が遅れるため合奏が困難であるが、本システムは遅延への対策を行い、遠隔地同士で合奏を可能とした。ホームページから無償でダウンロードして利用できる。


フォーラムエイト賞
賞金・副賞
15万円、賞状

1枚画像からのフォトリアリスティックな歌唱およびダンスキャラクタ自動生成 
早稲田大学 先進理工学部 応用物理学科

推薦:CG-ARTS
顔写真のみから高精細な顔モデルを作成する技術、歌唱音声のみからリアルな表情を生成する技術、着衣全身写真から3次元人物モデルを生成する技術、ダンスのマーカレスモーションキャプチャの技術を組み合わせて歌って踊るキャラクタ自動生成を実現。


ノミネート賞
賞金・副賞
2万円、賞状

「WAVING LED RIBBON」
mplusplus株式会社

推薦:情報処理学会
これまでのLEDを装着した衣服の経験と複数デバイスの無線同期を行うなど、開発することで、CG映像など二次元の中--でしか見ることのできなかった有機的な動を、新体操のリボンという形で現実の空間に再現。

サイエンスワークショップ「宇宙はスペースがたりない~人工衛星をおびやかすデブリ~」
常葉大学 造形学部 村井 貴

推薦:VR推進協議会
宇宙開発の光と影を解説し、VR、メディアアート、ポスター、ジオラマ、人工衛星の基地局にふれて、デブリの脅威を考える機会を提供。VRでデブリや人工衛星がプラネタリウムのように視認できるのは世界初。

卒業制作における「プロダクションワークフロー授業の取り組み」
日本工学院専門学校 蒲田校CG映像科

推薦:CG-ARTS
3DCGアニメーションの卒業制作において、最新のプロダクションワークフローを運用。実践的なコミュニケーションにより、スケジュール管理、チェックフロー(出荷、チェック、承認)を運用し、全体を構築。

「VR能 攻殻機動隊」
明治大学・東京大学・株式会社EVISION

推薦:日本VR学会
対角線上の透明フィルムの設置や照明効果の制御、両側の能楽師への同一衣装の着用によって能舞台に強い立体感を演出。観客はどちらの側を見ているのか、識別が困難な舞台を構築した。

「3Dホログラムバーチャルコミュニケーターサイネージ」
ピー・ディー・シー株式会社/株式会社LifeIsStyle/株式会社ツワイス

推薦:最先端表現技術利用推進協会
各国からの来館者が各々のタイミングで聞きたい内容を、希望する言語で、スタッフが浮き出て話しかけてくれているように説明する近未来的デジタルコミュニケーションサービス。

ホログラムディスプレイ「3D Phantom(スリーディーファントム)」
株式会社 Life is Style

推薦:最先端表現技術利用推進協会
LED光源がライン状についたブレードを高速回転させ、光の残像で映像を映し出し、VRやARの専用ヘッドセット等をつけずに立体映像を楽しめるホログラムディスプレイ。店舗装飾やイベントアイキャッチとして利用。

「多人数対戦シャンチーによるAIと人間の共生」
ゲーム作家 藤井昌典

推薦:最先端表現技術利用推進協会
世界的に競技人口の多いシャンチー(推定5億人)を多人数化するなどを行い、AIと人間の共生を誰でもすぐに体験できるツールが作成可能にした。


>>第6回最先端表技協・最新テクノロジーアートセッションレポート

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