FDの治療
1) 食事におけるセルフケア
自分の食事の状態を評価することが大切です。高脂肪食は避ける、脂肪摂取量を少なくするのがよいでしょう。香辛料等の刺激物は症状を悪化させることが多いので、大量に摂取したり夜間に摂取したりすることは避けましょう。
2) ストレスマネジメント
規則正しい生活、十分な睡眠が重要である。FDの症状に関連して困っている日常生活での現実的な問題とりあげ、解決していくようにしましょう。
3) 投薬治療
プロトンポンプ阻害薬(PPI)に代表される酸分泌抑制薬(胃酸を抑える薬)や消化管運動改善薬(胃の動きを良くする薬)が多く用いられています。漢方薬である六君子湯はFDの症状の改善効果が報告されています。アコチアミド(Acotiamide)は食後愁訴症候群の患者さんの食後の胃もたれや早期飽満感、さらには胃の辺りが張る症状に有効との報告があります。ピロリ菌に感染している場合はピロリ菌関連ディスペプシアの可能性を考え、ピロリ菌の除菌療法もおこなわれています。
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