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メタバニアF8VPS Ver.6

クラウド上での開発・展開から、テレワーク推進・ショールーム・商品PR・広報まで、
バーチャルプラットフォームシステムをメタバースとして構築

VRシミュレーション

●新規価格 ¥550,000(税抜¥500,000)


●リリース2026年3月

はじめに

メタバニアF8VPS(FORUM8バーチャル・プラットフォーム・システム)とは WebGL技術を活用してバーチャルな展示会場やオフィス、工場などのメタバース空間を再現し、情報共有とユーザー同士のコミュニケーションを実現するシステムです。ここでは今回のメタバニアF8VPS Ver.6でさらに強化される機能をご紹介します。

デジタルツイン

メタバニアF8VPS の新規バージョンよりデジタルツインにメタバース機能を拡張します。


CityGMLのインポート

国土交通省が整備する3D都市モデルプロジェクト PLATEAU(プラトー)のデータフォーマットに使用されているCityGML形式のモデルを直接読み込むことができるようになります。本バージョンでは建物と道路のLOD1からLOD4まで読み込み可能で、テクスチャ付きで読み込まれます。

大量のデータを扱うため、ユーザーの端末に同時に表示できるモデルが制限されます。このため、表示するLODの選択機能、データを動的に読み込む機能を追加します。


図1 F8VPSにインポートした東京都港区のデータ


GPS座標系

GLBなど3次元モデルの配置と異なり、CityGMLまたは点群のデータはGPS情報を持つため、その情報を利用し、仮想空間の作成を簡単に行える自動配置機能を追加します。仮想空間を作成する際に、空間原点のGPS座標系を定義するだけで自動配置が可能となります。

会話機能

メタバニアF8VPSでは、二つの会話スタイルが可能です。会議室や教室などのように、決まった部屋の中で参加者が同じ音量レベルで会話するパターンと、展示会場や街などのようにオープンエリアで他ユーザーとの距離によって音量が変わる会話をするパターンです。Ver.6ではユーザーのアバターを原点にした円で聞こえる範囲を可視化する機能が追加され、過去のバージョンよりもコミュニケーションがより直感的でスムーズになります。


図2 距離に応じて音量が変化する会話では、アバター周囲の円で聞こえる範囲を可視化


なお、本バージョンより、アバターをクリックすることでプライベート音声通話ができるようになり、バーチャル展示会での出展者との個別対応やカスタマーサポートなど、多彩なシーンで活用できるようになります。


図3 他ユーザと直接会話が可能

UI/UX

メタバニアF8VPS Ver.6より次バージョンVer.7のリリースまで、メタバースアプリケーションのU(I ユーザーインターフェース)とUX(ユーザーエクスペリエンス)を改善します。携帯からデスクトップパソコンまで様々な端末に対応し、統一したインターフェースを提供します。

特に今回はモバイル端末向けにアバター操作が改善され、バーチャルジョイスティックによってゲーム感覚で操作できるようになります。ユーザーが画面をタップした位置でジョイスティックが機能し、さらに操作に不安のある方のために、視覚的に理解しやすいボタン形式のUIも選択可能です。これにより、幅広いユーザー層に対応し、より快適に操作できるようになります。


図4 バーチャルジョイスティックによる操作


図5 バーチャルボタンによる操作

その他

FORUM8デザインフェスティバルのメインイベントとして毎年開催される 3D・VRシミュレーションコンテストに向けて、メタバニアF8VPS にアワード形式の投票機能を開発しました。

なお、当バージョンより簡体字中国語が追加され、メタバースのアプリケーション、その編集ツール画面および管理画面のいずれも翻訳されます。


図6 第24回3D・VRシミュレーションコンテストの投票ページ


(Up&Coming '26 新年号掲載)

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