Updated Product & Service

BOXカルバートの設計・3D配筋
(下水道耐震) Ver.15

「下水道基準」に準拠したBOXカルバートの耐震設計プログラム

水工
CAD統合
3D配筋
電子納品
IFC
3D PDF
AI

●新規価格 ¥330,000(税抜¥300,000)


●リリース2025年11月28日

製品改定内容

「BOXカルバートの設計・3D配筋(下水道耐震)」では、改定された基準対応とAIを使用したサポート機能の拡張を行っています。

1.下水道施設の耐震対策指針と解説2025年版対応
2.F8-AI™UCサポート機能

以下にその機能概要についてご紹介いたします。

下水道施設の耐震対策指針と解説 2025年版対応

「下水道施設の耐震対策指針と解説-2025年版-」(以下、下水道施設2025)が発刊されたのに伴い、適用基準に下水道施設2025を追加しました(図1)。


図1 「初期入力」画面



従来の下水道耐震設計では、レベル2地震時の照査はタイプⅡ地震動のみを対象としていました。下水道施設2025では、「道路橋示方書・同解説 Ⅴ耐震設計編」等の基準との整合をとるため、タイプⅠおよびタイプⅡが設計対象地震動となり、両タイプを考慮した設計が必要となります。また、地盤の固有周期Tsより算出される設計応答速度Svに地域別補正係数を考慮することとなっています。

実際の計算においては、タイプⅠ/Ⅱのうちより大きい応答速度を用いて計算を行えばよく、どちらの応答速度が大きくなるかはプログラムで自動判定します。この判定は地盤の固有周期Tsと地域区分により変化します。

地震動タイプについては自動判定のほか、設計者が任意に選択(タイプⅠ/Ⅱ)することも可能としています(図2)。


図2 「考え方」-「基本」画面


また、レベル2地震時の地上部設計水平震度の算出方法も旧版から変更となりました。旧版では地盤種別に応じた固定値となっておりましたが、下水道施設2025では地盤種別だけでなく、地域別補正係数も考慮した式に変更となりました。また、地震動タイプによって数値も変化いたします。

レベル2地震動(タイプⅠ)の地上部設計水平震度
Khf-2-Ⅰ = CⅠz×Kho-2-Ⅰ×Cs

レベル2地震動(タイプⅡ)地震動の地上部設計水平震度
Khf-2-Ⅱ = CⅡz×Kho-2-Ⅱ×Cs

ここに、
 Khf-2-Ⅰ:レベル2地震動(タイプⅠ)における地上部の設計水平震度
 Khf-2-Ⅱ:レベル2地震動(タイプⅡ)における地上部の設計水平震度
 CⅠz:レベル2地震動(タイプⅠ)における地域別補正係数
 (A1:1.2、A2:1.0、B1:1.2、B2:1.0、C:0.8)
 CⅡz:レベル2地震動(タイプⅡ)における地域別補正係数
 (A1:1.0、A2:1.0、B1:0.85、B2:0.85、C:0.7)
 Kho-2-Ⅰ:レベル2地震動(タイプⅠ)における標準設計水平震度
 (Ⅰ種地盤:0.50、Ⅱ種地盤:0.45、Ⅲ種地盤:0.40)
 Kho-2-Ⅱ:レベル2地震動(タイプⅡ)における標準設計水平震度
 (Ⅰ種地盤:0.80、Ⅱ種地盤:0.70、Ⅲ種地盤:0.60)
 Cs:じん性を考慮した場合の構造物特性係数(1.0)

F8-AI™ UCサポート

新バージョンでは、製品の入力操作や設計支援を目的として、対話型AIを用いたサポート機能を実装します。

本製品を含めUC-1シリーズでは、「F8-AI™ UCサポート」として(図3)、入力操作や計算理論の解説など、サポート窓口へお問合せいただくことなく製品内で解決可能な手段をご提供します。

また、多言語および音声入力にも対応し、設計業務をサポートします。


図3 F8-AI™ UCサポート


(Up&Coming '26 新年号掲載)

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