New Products & Service Suite

UC-1 Engineerʼs Suite® 仮設土工スイート

UC-1シリーズ各製品のセット版。クラウド対応、CIM機能強化。

製品構成・価格

はじめに

今回は仮設土工スイート製品の中から、仮設工の「土留め工の設計・3DCAD」と「仮設構台の設計・3DCAD」について、直近のリリースで新たに対応した共通の基準や便利な新機能について紹介します。

「鉄道構造物等設計標準・同解説(トンネル・開削編)令和3年8月」に対応

「土留め工の設計・3DCAD」と「仮設構台の設計・3DCAD」の共通の基準として鉄道標準がありますが、新たに令和3年版に対応しました。


図1 適用基準


令和3年版の主な改定内容は以下の通りです。「土留め工の設計・3DCAD」に関連する内容を記載していますが、以下の親杭と鋼製支保工の箇所が「仮設構台の設計・3DCAD」では支柱杭に相当します。いずれの製品も適用基準を選択すれば、基準に準じた考え方で検討を行うことができます。

• 水平地盤反力係数khの算定式対応


ここに、
ρgk:地盤修正係数で0.5とする
Ed:変形係数の設計用値(kN/m2
Bh:換算載荷幅(m) ※掘削段階ごとの根入れ長によって異なる
D:親杭の幅(m)


• 鋼製支保工の座屈照査式対応
支保工の座屈照査は下式で行います。式中の各種許容応力度は、材質(SS400、SM490)、並びに、一般の場合と列車荷重を直接支持する場合で異なります。


ここに、
σc:軸方向力による圧縮応力度(N/mm2
σbc:曲げモーメントによる曲げ圧縮応力度(N/mm2
σcaz:弱軸まわりの許容軸方向圧縮応力度(N/mm2
σbay:強軸まわりの純曲げに対する許容曲げ圧縮応力度(N/mm2
σeay:強軸まわりに関するオイラー座屈に対する許容応力度(N/mm2

「土留め工の設計・3DCAD」の新機能

弾塑性法で盛替え支保工を伴わない撤去時の検討に対応しました。本製品では、弾塑性法の撤去時の検討において、盛替え支保工(盛替え梁や均しコンクリート、埋め戻し土などを想定)を設置することができます。これまでは各撤去時ケースで必ず1つ以上設置するものとしていましたが、盛替え支保工を伴わない撤去時の検討に対応し、さらに検討の幅が広がりました。盛替え支保工は各撤去ケースごとに設定できます。図2は一次撤去時では「設置する」、二次撤去時では「設置しない」とした弾塑性解析結果の例です。


図2 弾塑性解析結果(撤去時)


「仮設構台の設計・3DCAD」の新機能

2次元フレーム解析で垂直ブレースの有無を各段ごとに設定できるように対応しました。本製品では「乗り入れ構台設計・施工指針(平成26年11月)」に準じた2次元フレーム解析を行うことができます。この2次元フレーム解析において、垂直ブレースの有無を段ごとに設定できるように機能追加し、さらに検討の幅が広がりました。図3は2段目の垂直ブレースを無しとした場合の解析例となります。


図3 2次元フレーム解析結果


(Up&Coming '25 盛夏号掲載)

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