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浸水氾濫解析システム

河川の一次元不定流計算と氾濫原の浸水氾濫解析により、河川の氾濫による浸水氾濫解析を行うプログラム

AI

●新規価格 660,000円(税抜600,000円)

 


●リリース2025年7月

         

はじめに

本製品は7月に新製品としてリリースしました。河道の1次元不定流計算と氾濫原の2次元浸水氾濫解析を組合せて、河道の氾濫による浸水氾濫解析を行うプログラムです。国土交通省から公開されている「洪水浸水想定区域図作成マニュアル(第4版)平成27年7月」を参考に、洪水浸水想定区域図を作成します。

ここでは、本製品の機能について紹介いたします。

メニュー構成

図1は本製品のツリービューです。入力項目は、表面流計算、河道不定流計算、浸水氾濫解析に分類されます。表面流、河道不定流計算を単独で行うことも可能です。結果確認画面は、各計算項目ごとの確認画面と、洪水浸水想定区域図の表示画面を用意しています。計算書は他のUC-1製品と同様に、入力データ、結果データをF8出力編集ツールで出力します。

図1 メニュー構成

表面流モデル

複数の表面流モデルを定義することができます。計算方法としてKinematic wave modelと貯留関数法モデルを用意しています。表面流モデルは、河道の断面間に流入する側方流入量として考慮します。

図2 表面流モデル入力画面(Kinematic wave model)

河道不定流計算

1つのモデルに複数の河道(河道系)を定義することができます。河道を合流、分流として連結することも可能です。計算開始時を安定した水位状態にするため、本計算前に「ならし計算」を行って初期水位を求めます。氾濫条件として破堤、溢水・越水を用意しています。計算ケースごとに氾濫箇所を変更することが可能です。

図3 河道系入力画面

浸水氾濫解析

河道を氾濫原に配置して、浸水氾濫解析を行います。氾濫原は一定サイズの格子状のメッシュでモデル化します。図面データや地理院タイル等から読込むことも可能です。氾濫原上に河心線を設定して河道を配置した後、各河道断面の位置を調整します。

河道と氾濫原の境界線と河道の氾濫水が流入するメッシュは、プログラム内で自動設定した後、必要に応じて修正する仕様としています。

図4 河道氾濫水流入メッシュ定義画面

結果確認

河道不定流計算の結果はグラフ形式で表示します。氾濫解析結果は洪水浸水想定区域図と、時間ごとの2次元、3次元地形図で確認することができます。

図5 結果確認画面


F8-AI UCサポート機能

弊社製品では、入力操作や設計支援を目的としたAI機能への対応を進めています。

 

UC-1シリーズでは「F8-AI UCサポート」として、入力操作や計算理論の解説など、サポート窓口へお問合せいただくことなく製品内で解決可能な手段をご提供します。

 

※メイン画面上部のメニューまたは左側の「AI Chat」より開始
※多言語対応

※音声入力対応


図5 F8-AI UCサポート


(Up&Coming '25 盛夏号掲載)

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