New Products & Service 基礎工

基礎の設計・3D配筋
(部分係数法・H29道示対応)Ver.9

杭/鋼管矢板/ケーソン/地中連続壁/直接基礎、液状化に対応した耐震設計、図面作成プログラム

3DA対応
電子納品
計算・CAD機能
3D配筋対応
SXF3.1
IFC
3D PDF
AI

●新規価格 

Advanced ¥517,000(税抜¥470,000)
Standard  ¥408,100(税抜¥371,000)
Lite    ¥264,000(税抜¥240,000)

 


●リリース2025年7月

改訂内容

「基礎の設計・3D配筋(部分係数法・H29道示対応) Ver.9」では、主に以下の改訂を行います。


• 偶発作用時の立体骨組解析による計算
• 落橋防止作動時の照査
• F8-AI UCサポート機能


ここでは、その概要を紹介します。

偶発作用時の立体解析による計算

本製品では、ファイルエクスポート機能により永続・変動作用時のモデルを「Engineer's Studio®」(以下、ES)形式のファイルに保存することができますが、Ver.9では、ESの機能を用いて偶発作用時の計算を立体骨組解析で行うことが可能となります。本機能のご利用にはAdvanced版のライセンスが必要となります。

 

立体骨組解析による計算は、橋脚杭基礎における作用力指定(柱下端断面力/フーチング下面作用力)時のケースにおいて、杭基礎部分の計算にESを利用します。本解析方法では、基礎前面の水平方向地盤抵抗はバイリニア型、杭体の曲げ剛性はM-φ特性によるトリリニア型(コンクリート杭系)/バイリニア型(鋼管杭系)で立体骨組解析用のモデル化を行います。(図1)

 

図1 立体解析のモデル化



これにより、偶発作用時の2次元解析および2.5次元解析による安定計算では、フーチングを上から見てねじ込むような変位と力を考慮した解析が可能になります。

 

立体骨組解析用の設定は、偶発作用時の照査における入力および立体解析を制御するスイッチのみで構成される仕組みのため、立体解析の実行にあたり複雑な入力は不要で、手軽に高度な解析が可能になります。(図2)

 

図2 立体解析用の設定


 

また、立体骨組解析の実行と同時にES用のエクスポート保存機能を備えているため、ES側でもエクスポートファイルを活用した汎用的な運用が可能になります。

落橋防止作動時の照査

「設計要領第二集 橋梁建設編」平成28年8月 P.3-56の解説では、以下のように記述されています。

 

"道示Ⅴにおいて、落橋防止構造の設計地震力は、これを支持する下部構造の橋軸方向の水平耐力に相当する力(上限値は1.5Rd)とされているが、落橋防止構造を設置する下部構造の水平耐力が小さい場合、落橋防止構造の設計地震力も小さくなることを考慮し、確実な安定性への配慮から道示Ⅴに規定されている上限値1.5Rdを確保することとした。落橋防止構造の設計地震力に対する下部構造、基礎構造並びに落橋防止構造取り付け部の照査は以下によることを標準とし、レベル2地震時照査を行わない橋台も本照査を実施する。"

 

つまり、現行のレベル2地震時照査と合わせて、「設計要領第二集 橋梁建設編」に準拠する場合は、落橋防止作動時照査にも対応する必要があります。

 

現行のレベル2地震時照査と落橋防止作動時照査の違いは、落橋防止作動時照査では「設計要領第二集 橋梁建設編」(平成28年8月)に基づき、設計地震力は下部構造の水平耐力に相当する力とし、確実な安定性を確保するため上限値1.5Rdを適用する点にあります。

 

落橋防止作動時照査における橋脚杭基礎/橋台杭基礎ごとの専用入力画面を用意していますので、設計作業を円滑に進めることができます。(図3/図4)


図3 橋脚設計時の基本条件(落橋防止)

図4 橋台設計時の基本条件(落橋防止)



レベル2地震時照査と落橋防止作動時照査を同一データ内で設計が可能になるため、計算書などの整理の手間を削減できます。(図5)

 

図5 計算書(レベル2地震時照査と落橋防止作動時照査)



また、橋台(「橋台の設計• 3D配筋(部分係数法• H29道示対応)」)/橋脚(「橋脚の設計•3D 配筋(部分係数法• H29 道示対応)」)との杭基礎連動においても、落橋防止作動時の設計に対応します。

その他の対応項目

Ver.9では、前述した項目以外にも、直接基礎の過載荷重の荷重種別追加や液状化判定の出力改善など要望をいただいている機能追加、改善を行う予定です。今後も利便性を向上させるよう、機能強化を行ってまいります。

F8-AI UCサポート機能

弊社製品では、入力操作や設計支援を目的としたAI機能への対応を進めています。

 

UC-1シリーズでは「F8-AI UCサポート」として、入力操作や計算理論の解説など、サポート窓口へお問合せいただくことなく製品内で解決可能な手段をご提供します。

 

※メイン画面上部のメニューまたは左側の「AI Chat」より開始
※多言語対応

※音声入力対応


図6 F8-AI UCサポート


 

(Up&Coming '25 盛夏号掲載)

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