New Products & Service 橋梁上部工

UC-BRIDGE・3DCAD(部分係数法・H29道示対応)Ver.3

コンクリート道路橋の上部工設計計算および図面作成、3Dモデル生成に対応したプログラム

3DA対応
計算・CAD機能
電子納品
IFC
3D PDF
AI

●新規価格 分割施工対応版 ¥770,000(税抜¥700,000) 
       一括施工版 ¥660,000(税抜¥600,000) 

 


●リリース2025年6月

Ver.3の改定内容

「UC-BRIDGE・3DCAD(部分係数法・H29道示対応) Ver.3」では、主に下記の機能追加を行います。


• 主方向モデルから横方向モデルのジェネレート
• プレキャストセグメントを連結したコンクリート部材の照査
• F8-AI UCサポート機能


ここでは、これらの概要を紹介いたします。


主方向モデルから横方向モデルのジェネレート

本製品では、主方向モデル(橋軸方向)と横方向モデル(橋軸直角方向)により橋梁上部工の設計モデルを作成することができますが、現在はそれぞれ独立しており、双方をモデル化しようとするとどちらも最初から入力を行う必要があります。


今回、主方向モデルから横方向モデルをジェネレート(生成)できる機能を追加することで、入力の簡略化が見込まれます。想定される使用方法の例としては、主方向モデルにおいて分割施工(時系列ごとに部材構成や断面形状を変更)により床版の取替を再現し、そこから生成した横方向モデルを床版設計に用いることで、床版取替業務の設計をより効率的に行えるようになると考えられます。


具体的には、以下の2つの方法により主方向モデルから横方向モデルのジェネレートが行えるようになります。なお本機能の制限としまして、横方向モデルを生成できる断面形状は箱桁と多主版桁のみとなります。



(1)ジェネレータから主方向モデルを生成後、任意の断面について横方向モデルを生成


本製品ではメイン画面で一から入力を行いモデルを作成することもできますが、ジェネレータ機能によりモデルの形式ごとに簡易な入力でモデル化を行うことができます。(その後、メイン画面で細かい設定を変更することも可能です)


主方向モデルについては「斜π橋」と「連続桁」の2つのジェネレータをお使いいただけますが、これらのジェネレータから主方向モデルを生成した後に、続けて下図のような画面を開き、任意の断面について横方向モデルを生成できる機能を追加します。画面上では各部材のi端・j端ごとに、横方向モデルを生成するかどうかのチェックと、個別に詳しい設定を行うことができます。なお基本的な設定は主方向モデルと共有しているため、詳しい設定は行わずに横方向モデルを生成することも可能です。


図1 主方向モデル→横方向モデル生成画面




(2)作成済みの主方向モデルから任意の断面について横方向モデルを生成


前述の(1)はジェネレータで主方向モデルを生成した後に続けて横方向モデルを生成する機能でしたが、メイン画面で主方向モデルを一通り作成した後に横方向モデルを生成できる機能も追加します。


下図のとおり、ジェネレータとして「主方向→横方向」を追加します。押された場合は(1)と同様に図1の主方向モデル→横方向モデル生成画面を開き、作成済みの主方向モデルに対して任意の断面の横方向モデルを生成します。


図2 主方向→横方向ジェネレータ


プレキャストセグメントを連結したコンクリート部材の照査

平成29年道路橋示方書Ⅲ編(コンクリート橋・コンクリート部材編、以下「道示Ⅲ」)の「16章 プレキャストセグメントを連結したコンクリート部材の設計」に規定されている照査に対応します。プログラム上で「コンクリートの打設を伴わない接合部」または「コンクリートの打設を伴う接合部」として指定された部材について、下記のとおり照査を行います。


(1)コンクリートの打設を伴わない接合部

コンクリートの打設を伴わない接合部については、道示Ⅲの16.4.5~16.4.8に規定されているとおり、下記の照査を行います。


• 曲げモーメント又は軸方向力を受ける接合部

接合面に生じる曲げモーメントが、接合面が全圧縮である状態の限界に対応する曲げモーメントの制限値を超えないことを照査します。この制限値は、最外縁の引張応力がゼロとなるときの曲げモーメントとなります。


• せん断力又はねじりモーメントを受ける接合部

接合キーに生じるせん断力が、以下の式により算出した制限値を超えないことを照査します。

 

Pkid1ξ2ΦkiSkic


ここに、

Pkid:接合キーに生じるせん断力の制限値(N)
ξ1 、ξ2 、Φki:調査•解析係数、部材•構造係数、抵抗係数
Skic:各接合キーのせん断強度の特性値(N)

 

なお、せん断強度の特性値Skicについては、プログラム上で入力された「鋼製接合キー」•「コンクリート製台形接合キー」・「コンクリート製多段接合キー」の3種類の接合キーごとに、道示Ⅲの16.4.3及び16.4.4に従い算出します。

 

 

(2)コンクリートの打設を伴う接合部

コンクリートの打設を伴う接合部については、道示Ⅲの16.5から参照しているとおり、「11.3 桁と床版の接合部」に規定されている照査を行います。なお、本製品ではVer.2でPCコンポ橋の設計として対応済みのため、ここでは記載を割愛します。

F8-AI UCサポート機能

弊社製品では、入力操作や設計支援を目的としたAI機能への対応を進めています。

 

UC-1シリーズでは「F8-AI UCサポート」として、入力操作や計算理論の解説など、サポート窓口へお問合せいただくことなく製品内で解決可能な手段をご提供します。

 

※メイン画面上部のメニューまたは左側の「AI Chat」より開始
※多言語対応

※音声入力対応

図5 F8-AI UCサポート


 

(Up&Coming '25 盛夏号掲載)

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