New Products & Service メタバース

メタバニア F8VPS Ver.4

メタバース適用プロジェクトの活用や計画・点検・維持管理にも活用可能

●新規価格 550,000円(税抜500,000円)

 


●リリース2025年2月21日

         

はじめに

FORUM8バーチャル・プラットフォーム・システム(F8VPS)とはWebGLを用いた技術でバーチャル上に、 展示会場・オフィス・工場などあらゆる空間を再現し情報の共有とユーザのコミュニケーションが可能なシステムです。ここではF8VPS Ver.4で強化した機能について紹介します。

投票システムの更新による新規機能

既存の機能として提供していた投票システム(オプション機能)を改修し、F8VPSの最新機能として使用できるようにアップデートを行いました。

改修により、「投票機能」と「展示品機能」を分離し、展示品のデータを閲覧できる基本機能として実装しました。これにより、イベントで展示品を設置したいものの、投票は必要ないというユーザーの皆さまにも、より便利にご利用いただけるようになりました。

展示品機能
展示品機能を活用することで、都市プロジェクトの工事内容の説明や、VDWC/CPWCの作品展示、バーチャル展示会での活用など、さまざまなシーンで情報を分かりやすく発信できます。

今回、新たにデータを「展示品」として設定し、ダイアログ形式で表示できる機能を追加しました。展示品として表示できるデータは、画像・タイトル・作成者・概要・リンクの5つ。展示品ダイアログは、一覧ページからアクセスできるほか、空間内のオブジェクトをクリックすることで表示する設定も可能です。

 

図1 空間を巡りながら展示品について閲覧が可能

 

コンテンツ管理システム(英語:Content Management System、略称:CMS)で展示品と内容を登録、編集、削除を行うことができます。


投票機能
投票機能はイベントの参加者が展示品を評価できる「投票機能」として利用できるようになりました。展示品のダイアログ内に投票ボタンを設け、直感的に評価を登録できるデザインになっています。

 

図2 投票にエントリーしている展示品のダイアログ例

 

投票は以下の3つの形式で利用できます。
・展示品ごとにポイントを設定するポイント形式
・展示品の順位を設定するランキング形式
・カテゴリごとに展示品の点数を設定するカテゴリ形式

 

図3 左から、ポイント形式投票、ランキング形式投票、カテゴリ形式投票

 

投票の一覧ページでは、自身が参加している投票の状況や、エントリーされている展示品の一覧を確認できます。

また、投票を運用する担当は投票の登録・編集・削除などの設定は、CMSから簡単に管理できます。

HMD対応の拡張

ヘッドマウントディスプレイ(英:Head Mounted Display、略称:HMD)を使用してVRモードに切り替えると、従来のウェブインターフェースが表示されなくなるため、HMD専用の操作性を向上させました。

空間を移動しながら快適に操作できるよう、新たに追従型のツールバーを追加しました。状況に応じてボタンが自動で切り替わり、以下の操作がスムーズに行えます。

・空間の中でツールバーを固定
・VRモードを終了し、通常の3Dモードに切り替え
・ミーティングに参加
・ミーティングの際に、HMDのマイクの有効
・360度動画の操作
なお、ツールバーの上に通知のメッセージを表示できます。

図4 VRモードの追跡するツールバー


図5 ミーティングに参加可能の通知

その他の改善

・仮想空間の中に着目する箇所やオブジェクトにユーザーを誘導できるように、フローティングピンの新規機能を実装いたしました。3次元位置を示すフローティングピンを表示できます。示す位置が画面の外に出た場合にピンを画面の端に寄せて表示します。

図6 ピンを立てたのち、移動するとフローティングピンが表示される

・発言をしないユーザはマイクを接続しなくてもイベントやセミナーの会議に参加できるようになりました。

・選択できる標準アバターモデルについて、シャツの袖、スカートの長さ、色の選択など、サンプルのアバターの設定を増やしました。

・UIを改善し、より直感的な操作でメタバース空間を扱えるようにしました。

今後の開発と展望

F8VPSを体験するたびに、ユーザーの皆さまに快適に利用いただけるよう、操作性の向上に注力しています。今後は、ユーザーエクスペリエンス(UX)を最優先に、誰でもスムーズにメタバース空間を作成・探索できるよう、さらなる改善を進めていきます。

その他、仮想空間のデータ管理に関する機能の強化及びF8VPSのカスタマイズ性の向上を行っていきます。

より良いシステムを目指すため、ご意見やフィードバックをぜひお聞かせください。

(Up&Coming '25 春の号掲載)

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