New Products & Service 維持管理・地震リスク

橋梁点検支援システム Ver.4

橋梁定期点検業務での近接目視による損傷状況を記録し、各種点検調書と、部材図・損傷図を作画するシステム

計算・CAD機能
電子納品
SXF3.1

●新規価格 176,000円(税抜 160,000円)

 


●リリース2025年3月

はじめに

本製品は、「橋梁定期点検要領 国土交通省 道路局 国道・防災課」に準じ、定期点検業務での近接目視による損傷状況の把握、対策区分の判定および、それらの結果を記録して橋梁単位での損傷情報を効率よく一括管理できるプログラムです。近年、道路橋マネジメントとしての「維持管理」が重要視され、橋梁点検業務のシステム化需要が高まっています。

今回の改定では従来のデスクトップ版である「橋梁点検支援システム」へ点検現場での利用を想定したタブレットPC版の『損傷図作画支援システム』を標準でバンドルします。以下に本システムの主な改訂内容についてご紹介します。

タブレットPCへの対応

本バージョンより、損傷図の作画に特化した『損傷図作画支援システム』をネイティブアプリケーションとしてご提供します。主として点検現場での利用が中心となるため、視認性の高い豊富な作画コマンドをバランスよく配置することで直感的に作業が行えるよう操作性を重視したデザインを採用しました。また、閉所作業場においてもストレスなくご利用いただけるよう、操作手順についてもオプティマイズを施し作業の効率化・省力化の実現を図りました。


図1 タブレットPC版メイン画面


図2 タブレットPC版損傷旗揚げ設定イメージ


図3-1 損傷旗揚げ情報設定画面(損傷情報詳細)


図3-2 損傷旗揚げ情報設定画面(旗揚げ設定)


橋梁点検支援システム(デスクトップ版)の改善

インターフェイスデザインや操作性を大幅に見直し大規模な改善を図りました。点検業務における必要最低限の機能に特化したミニマルかつハンドリング性の高いデザインを採用したことで快適な視認性と操作性を実現しました。また、製品の中核となる作画機能をタブレットPC版と統一することでデスクトップ版とタブレットPC版との双方間における操作性の違和感を排除し快適な作業環境の実現を図りました。これにより、点検業務に関する一連の作業をストレスなくスムーズに移行することが可能です。


図4 デスクトップ版メイン画面


図5 デスクトップ版損傷旗揚げ設定イメージ


図6 調書出力イメージ


今後の展望について

本製品の更なる利便性向上に向けた取組みとして下記の機能拡張を順次予定しています。
・カメラ機能への対応
タブレットPCに付属のカメラ機能を利用し、撮影した損傷写真を旗揚げ情報へダイレクトに登録できるよう機能の拡張を予定しています。
・センサー機能への対応
タブレットPCに付属のセンサー機能を利用し、例えば旗揚げ情報における「剥離範囲」や「うき範囲」などの計測に活用できるよう機能の拡張を予定しています。
・橋梁損傷度判定AI支援システムとの連携
タブレットPCで撮影した損傷写真をAIによる画像診断を行い、ここで得られた損傷度を旗揚げ情報へダイレクトに反映できるよう機能の拡張を予定しています。
・インフラデジタルデータベースとの連携
データベース上に登録されている各種橋梁情報をデスクトップ版へインポートすることで、業務情報や図面の作成に掛かる作業の軽減が図れるよう機能の拡張を予定しています。

おわりに

上述の「今後の展望」以外にも継続的に点検業務の効率化・作業の軽減化に対する機能の拡張・改善を図り、更なる利便性の向上に努めて参ります。
どうぞご期待ください。

(Up&Coming '25 春の号掲載)

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