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マンホールの設計・3D配筋 Ver.11

現場打ち、組立て式マンホール/集水桝の設計計算、図面作成プログラム

3DA対応
計算・CAD機能
3DP
3D配筋対応
電子納品
SXF3.1
IFC
3D PDF

●新規価格 275,000円(税抜250,000円)

 


●リリース2025年5月

下水道耐震設計体験セミナー
日時 : 2025年4月4日(金)13:30~16:30
会場 : 東京支社・各会場(TV会議)/オンライン
参加費 : 無料

Ver.11の改訂内容

「マンホールの設計・3D配筋 Ver.11」では、主に次の機能拡張を行いました。


・組立式マンホールの機能拡張
・液状化の判定の拡張
・集水桝の中壁高さの指定
・集水桝の支持力算定基準拡張(ケーソン基礎)


ここでは、その概要を紹介します。

組立式マンホールの機能拡張

本製品におけるマンホールの検討では、現場打ち部材と組立式部材を指定することができます。組立式部材として入力したときは、耐震設計の鉛直方向FRAMEモデルにおいて組立式部材間に非線形(トリリニア)のバネ抵抗を有した継手バネを設けた計算を行います。このとき、継手のバネ定数は、設計者による直接指定のほか、継手タイプ(A~C)に応じたバネ定数をプログラムで自動的に算出することが可能です。ただし、継手バネ定数の自動算出は円形部材を前提とした計算のため、矩形の組立式部材のときには直接指定とする必要がありました。


Ver.11では、矩形部材のときにも継手のバネ定数の自動算出が可能となり、矩形の組立式マンホールでもバネ定数を直接指定する必要がなくなります。


また、従来は継手バネを設ける箇所は組立式部材間のみでしたが、選択により組立式部材と現場打ち部材の間にも継手バネを設けて計算することを可能にする等、組立式マンホールの計算に関する拡張を行います。

図1 矩形人孔のボルト連結(タイプC)継手


液状化の判定の拡張

本製品では以前より液状化の判定機能を有しており、「下水道施設の耐震対策指針と解説-2014年版-」の記述に基づき、判定対象はレベル1地震動とレベル2タイプⅡ地震動としております。しかしながら、レベル2タイプⅠ地震動の方が液状化抵抗率FLが小さくなる場合もあることから、設計者の判断によりレベル2タイプⅠ地震動の液状化の判定を可能とします。


また、液状化の判定に必要となる細粒分含有率Fc、50%粒径、10%粒径等のパラメーターは、地層ごとの代表値を入力していただく仕様としておりましたが、これらの値をN値測定点ごとに指定できるよう拡張します。


図2 N値測定点入力画面


集水桝の中壁高さの指定

本製品では、矩形の側壁部材には中壁を設けることができます。ただし、従来は中壁の高さを側壁の途中までとすることはできませんでした。中壁が側壁より低いケースも多くみられることから、Ver.11では、中壁の高さを側壁高より低く入力できるように拡張します。また、図面作成においても中壁の高さの指定に対応します。


図3 中壁あり集水桝


集水桝の支持力基準拡張

集水桝の検討では、安定計算として支持力の検討および浮き上がりの検討を可能としています。支持力の検討では、道路橋示方書Ⅳ下部構造編(H24.3)(以下、道示Ⅳ)における荷重の偏心傾斜を考慮した直接基礎としての支持力や、土地改良事業計画設計基準の「農道/水路工/ポンプ場」に準拠した支持力を算定することが可能です。


Ver.11では新たに、以下の式で算出される道示Ⅳのケーソン基礎としての支持力の算出に対応する予定です。



ここに、
qa :基礎底面地盤の許容支持力度 (kN/m2)
qd :基礎底面地盤の極限支持力度 (kN/m2)
n  :安全率
c  :基礎底面より下にある地盤の粘着力 (kN/m2)
γ1 : 基礎底面より下にある地盤の単位重量 (kN/m3)
γ2 : 基礎底面より上にある周辺地盤の単位重量 (kN/m3)
α,β:基礎底面の形状係数
B  :基礎幅 (m)
Df  :基礎の有効根入れ深さ (m)
Nc,Nq,Nγ:支持力係数


その他の対応項目

Ver.11では、前述した項目以外にも、入出力改善等多数の機能追加、改善を行う予定です。今後もユーザ様の利便性を向上させるよう、機能強化を行って参ります。



(Up&Coming '25 春の号掲載)

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