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遮音壁の設計計算 Ver.5

JH設計要領第五集「遮音壁設置要領」に準拠し、遮音壁の設計計算を行なうプログラム

電子納品
3D PDF

●新規価格

157,300円(税抜 143,000円)

 


●リリース2024年7月

はじめに

本製品は、設計要領 第五集 遮音壁に準拠し、遮音壁の設計計算を行なうプログラムです。設計可能な構造形式は支柱形式として「直壁タイプ」、「張出しタイプ」、「先端分岐型タイプ」、基礎形式として「鋼管杭基礎」、「直接基礎」、「高欄天端取付」、「高欄側面取付」に対応可能です。また、遮音板の種類としては「コンクリート板」、「金属板」、「アクリル板」等を用意し、それぞれ任意サイズの登録を追加可能としています。今回の改定では最新の「設計要領 第五集 遮音壁」への対応を中心に日々数多く寄せられるご要望やBIM/CIM 機能の強化を図っています。

設計要領 第五集 遮音壁 令和3年7月への対応

令和3年7月の改定では主に穿孔式埋込アンカーボルトの引張応力度に対する割増係数導入の他、荷重の組合せや支柱取付形式の用語表記変更が行われました。


• 穿孔式埋込アンカーボルトの引張応力度に対する割増係数の導入


a=アンカーボルトの引張耐力 ÷ アンカーボルトの引張安全
係数 × 許容応力度の割増し係数

 

• 用語表記変更

 

設計要領 第五集 遮音壁 令和3年7月への対応

次式より上載荷重・粘着力を考慮した土圧強度を求めます。これにより、EPSや軽量土などによる上載土や粘着力を考慮した検討が可能になります。

 

 

ここに、
PA :主働土圧強度(kN/m2
KA :主働土圧係数
γ :土の単位体積重量(kN/m3
x :深度(m)
c :土の粘着力(kN/m2
q :上載荷重(kN/m2

 

図1 荷重条件(土圧)


群杭による水平方向地盤反力係数の低減係数に対応

「道路橋示方書・同解説 Ⅳ下部構造編 平成24年3月」の(解12.4.10)(p.406)に記載の次式より低減係数を求めます。これにより、隣接杭の影響を考慮した検討が可能になります。


 

ここに、
μ:群杭による補正係数
L:杭中心間隔(m)(<2.5D)
D:杭径(m)

直接基礎の地盤反力度照査に対応

次式より基礎底面における地盤反力度を求めます。これにより、例えばボックスカルバートなどの上に設置する場合の荷重値として利用することが可能になります。

 

台形分布の場合

 

 

台形分布の場合

 

 

ここに、
qmax :基礎底面における最大地盤反力度(kN/m2)
qmin :基礎底面における最小地盤反力度(kN/m2)
B :基礎幅(m)
D :基礎の奥行(m)
V :基礎底面に作用する鉛直荷重(kN)
M :基礎底面図心に作用するモーメント(kNm)
x :底面反力の作用幅(m)

 

図2 ボックスカルバート上に遮音壁を設置した場合のイメージ

BIM/CIM 機能強化

BIM/CIM 機能として3Dモデルに対する3Dアノテーション(寸法表示)、3Dアトリビュート(属性表示)に対応しました。また、3DモデルのDXF・DWGファイルや3DS・IFCファイルのエクスポートにも対応しました。

 

 

図3 3Dアノテーション・3Dアトリビュート

おわりに

今後は図面対応など、更なる機能の拡張に努めて参ります。どうぞご期待ください。


(Up&Coming '24 盛夏号掲載)

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