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インフラデジタルデータベース

各種インフラ情報を相互に関連付けてクラウド上で活用・一元管理し維持管理業務を効率化

●リリース2023年6月

インフラ情報を登録・検索および活用

インフラデジタルデータベースは、道路構造物に関連する橋梁/トンネル/舗装/下水道等/道路付属物の情報、および、他のインフラ情報から構成されるデータベースシステムであり、さまざまな情報(設計資料、現地状況写真、維持管理資料、点検写真、関連資料、等々)が登録できます。
全国に点在する橋梁やトンネルなど、道路に関連する構造物や付属物の位置情報・構造寸法他の各種諸元および図面、現地状況写真や損傷写真を含む各種点検結果をクラウド上のデータベースシステムで一元管理できます。
検索インターフェース上で個別システムまたは各種データに相互に関連付けて利用(登録・検索・表示・印刷出力)可能です。また、本システムで収集したデータを分析し、分析データもクラウド化して共有化を行い、最終的には現場にフィードバックが可能です。国土交通データプラットフォーム等の既存のデータベースからのインポートや、弊社製品「橋梁点検支援システム」とのデータインポート/エクスポートに対応しています。


図1 インフラデジタルデータベース概要


地図上から該当箇所構造物の登録情報を閲覧したり、検索機能による該当箇所の表示、既存構造物への登録追加、新たな構造物情報の登録を可能とします。各種情報はいつでもWeb上からダウンロードしてそれらのデータを利用できます。
これらの情報をWeb上から入手し、橋梁諸元や(ライフサイクルコスト)計算に必要な条件をもとに、維持管理業務の効率的な推進に活用が可能です。


 

図2 国道1号線上の橋梁データ検索例


図3 広域地域での橋梁データ検索例

橋梁データの情報例

橋梁データの情報例としては以下の項目が挙げられます。
・橋梁種類 ・橋梁名 ・路線名 ・管理者区分
・地方公共団体コード ・構造形式 ・上部工使用材料
・床版材料 ・下部工材料 ・下部工(基礎) ・架設年次
・橋長 ・最大支間長 ・径間数 ・幅員 ・橋台高 ・橋脚高
・主桁本数 ・塩害地域区分 ・海岸からの距離
・大型車交通量 ・架橋条件 ・位置(緯度、経度)
・点検補修履歴 ・関係資料ファイル、その他

データ登録イメージ

データ登録はお客様個別にレイヤ管理されるため、他のお客様からは参照できません。ただし、個別にパブリック扱いにすることで公開は可能となります。データ登録手順は、①地図上で場所をクリックする、②登録する内容をリスト欄から選択する、③登録内容に応じて、数値情報・文字情報・各種資料ファイル・リンク先情報などを入力・変更する、となります。すべての公共工事が対象となりますが、その中でも今後道路を中心に、橋梁/トンネル/舗装/下水道等/道路付属物データベースシステム群に注力していきます。


図4 対象となるシステム

今後の拡張とDXへの展開

将来的には3次元ビューア機能の搭載も予定しています。また弊社の様々な製品との連動・連携も進めます。例えば、各種解析結果との連携によるシミュレーションが可能なUC-win/Roadにより、交通・運輸、防災、環境、教育、製造業など多様な分野を結び付けることが可能です。また、新製品の小規模河川の氾濫推定計算による解析結果を取り込んでWeb上で可視化を行うことも予定しており、減災や防災に役立てることができます。近く維持管理に関する改定が行われる予定の道路橋示方書にも迅速に対応が行えます。
インフラのデジタル化は国の方針でも有り、建設関係の生産性向上のために、小規模なものを除く全ての公共工事について、2023年度までに BIM/CIM活用への転換を実現するとしてインフラ分野のDX推進を企図しています。
インフラデジタルDBはまさにこの対象の真っただ中に有り、国のDXセンターとの連携も視野に活動しています。


図5 小規模河川の氾濫推定計算結果表示

(Up&Coming '23 春の号掲載)

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