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斜面の安定計算 Ver.14

各種設計基準類にて規定される各種土構造物・地すべり解析・防災対策・河川構造物の設計等に対応した斜面安定解析システム

3DA対応
電子納品
SXF3.1
3D PDF

●新規価格

Advanced:435,600円(税抜396,000円)
Standard:394,900円(税抜359,000円)
Lite:312,400円(税抜284,000円)

●リリース2022年8月25日

Shade3Dセミナー(応用編)
日時 : 2022年10月7日(金) 9:30~16:30
会場 : 東京本社・各会場(TV会議)/オンライン
参加費 : インタラクティブ ¥19,800(税抜¥18,000)
     ライブ ¥9,900(税抜¥9,000)

はじめに

斜面の安定計算は、各種設計基準類により、湛水条件における土構造物の土中水状態を自動設定する解析プログラムです。斜面安定解析/逆解析(逆算法)の基本解析、或いは法面工の景観設計を基本機能とし、各種対策工の設計計算機能を付加しております。斜面の安定計算 Ver.14では、新基準として『宅地防災マニュアル』への対応や、対策工における『のり枠工(限界状態設計法)でのせん断補強筋を省略した計算』、『補強材および鉄筋の登録種別拡張』、『必要抑止力の任意設定』などに対応しました。また、BIM/CIM対応への一環として『LandXMLを用いた計算対象範囲の生成』に対応しました。

宅地防災マニュアルに対応

Lite版の改定として、宅地防災マニュアル 令和4年2月 ぎょうせいの「盛土のり面の安定性検討」(図1)および「軟弱地盤対策の検討」(図2)に対応しました。本指針への対応により、昨今の頻発地震や液状化などによる地盤の強度劣化を想定した、宅地造成エリアにおける安定性の検討が可能になります。また、本指針の適用におきましても、他の指針と同様に設計画面において適用基準を選択することで計算に必要な様々なパラメータの初期値が自動セットされますので、対象物をモデリングいただくだけで安定性の検討が可能となっています。

図1 設計条件画面 宅地造成

図2 設計条件画面 軟弱地盤対策

せん断補強筋を省略した計算に対応他

Standard版の改定として、対策工における『のり枠工の登録鉄筋種別テーブルの拡張』(図3)や『のり枠工(限界状態設計法)でのせん断補強筋を省略した計算』(図4)、『切土補強土工における補強部材テーブルの拡張』、『必要抑止力の任意設定』に対応しました。鉄筋種別や補強材テーブルの拡張により、検討部材ごとの比較検討が可能になります。また、せん断鉄筋の有無や必要抑止力の任意設定など細かなレベルでの設定が行えることから、設計の幅が各段に向上したと同時に設計者様の意図を設計へ色濃く反映することが可能になります。

図3 のり枠工の鉄筋材料登録画面

図4 せん断補強鉄筋の設定

LandXMLによる計算対象範囲生成機能に対応

Advanced版の改定として、LandXMLによる計算対象範囲生成機能に対応しました。本機能は、LandXMLデータから指定した位置の2次元断面を計算対象範囲のブロックとして取得するものです。LandXMLデータを読み込むと、読み込んだ地形データがコンタ図で表示されます(図5)。計算対象範囲とする断面位置は座標値入力またはマウスのドラッグで指定することができます。これにより実状に則した検討モデルによる安定性の検討が可能になります。

図5 LandXMLデータの読み込み画面

また、「3D View」機能を活用することで、3次元空間上で断面位置を確認することができるウインドウ(図6)を開きながら断面位置を指定することが可能です。この「3D View」は、LandXMLデータの3次元モデルに地理院タイルから取得した画像を重ね合わせることができますので、検討段階における視覚イメージの促進や説明資料におけるイメージ図の作成に活用いただけます。

図6 「3D View」ウインドウ

おわりに

今回ご紹介しました改定内容に加え、計算書の出力内容改善や安全率表示桁数の任意設定など、利便性の向上を目的とした様々な機能改善および拡張を行っています。どうぞご利用ください。



(Up&Coming '22 秋の号掲載)

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