New Products & Service 橋梁下部工

震度算出(支承設計)
(部分係数法・H29道示対応) Ver.6

複数振動系を有する橋梁の静的フレーム法による震度算出プログラム

電子納品
3D PDF

●新規価格

256,300円(税抜233,000円)

●リリース2022年9月

Ver.6改訂内容

「震度算出(支承設計)(部分係数法・H29道示対応) Ver.6」では、主に下記の機能追加、拡張を行いました。
・永続、変動作用時の免震支承の等価剛性算定機能に対応
・地震時保有水平耐力に相当する設計水平震度の算定に対応
・下部構造連携機能の拡張
以降に、対応内容の概要をご紹介いたします。

消去業務の管理機能

予め消去業務(業務件名や消去台数)を定義しておくことで台数分の消去番号が自動的に発行され、業務ごとの消去状況を確認できるようになります。

永続、変動作用時の免震支承の等価剛性算定機能

永続作用時、変動作用時の免震支承の等価剛性算定に対応しました。
「道路橋支承便覧 平成30年12月(公益社団法人 日本道路協会)」4.4章に準じて、温度変化の影響、乾燥収縮による影響、クリープによる影響、風荷重の影響による等価剛性を算定します。

図1 等価剛性算定の流れ

地震時保有水平耐力に相当する設計水平震度の算定

単柱橋脚において、平成29年道路橋示方書Ⅴ耐震設計編(以下、道示) P29に記載される「khc:橋脚に許容される塑性化の程度に応じて、設計上必要とされる最低限の地震時保有水平耐力に相当する設計水平震度」を算定します。道示には、具体的な算定方法の記載はありませんので、下記の資料を参考に算定します。
・「平成29年道路橋示方書に基づく道路橋の設計計算例」P514
・「道路橋示方書 質問回答集」V編2章 橋の耐震設計の基本


μ𝑙𝑠𝑑 :各限界状態に対応する水平変位の制限値の塑性率
kⅡℎ :道示4.1.6 に規定されるレベル2 地震動の設計水平震度
C2z :道示3.4 に規定されるレベル2 地震動の地域別補正係数

下部構造連携機能の拡張

下部構造プロダクトとの連携機能強化として、下記の機能をサポートします。
(1) 震度算出で作成した橋脚データを「橋脚の設計・3D配筋(部分係数法・H29道示対応)」(以下、橋脚の設計)データへ変換
震度算出内の下部構造形状登録機能を用いて作成された単柱橋脚データを「橋脚の設計」データへ変換し、追加登録を行う機能です。震度算出内の橋脚形状にて簡易的検討を行った後、「橋脚の設計」を使用して詳細設計に移行する場合などにご利用いただけます。Ver.6.0.0では、下記のデータが反映されます。それ以外のデータは、「橋脚の設計」の初期データが適用されます。
・外形形状(梁、柱、フーチング形状)
・配筋情報(入力されている場合)
・材質(ヤング係数、単位体積重量)
・鉛直死荷重反力値
・慣性力作用位置
・重要度区分、地盤種別、地域区分
※基礎の情報は変換対象に含まれません。
追加登録を行っただけでは、震度算出内で計算する事はできません。一度、「橋脚の設計」で読込を行い、剛性モデルを生成する事で計算が可能になります。

(2) 連携中の橋脚データからの「橋脚の設計」を直接起動
震度算出データファイル(*.PFU)に登録されている「橋脚の設計」データを選択して、「橋脚の設計」を起動し、選択されているデータの読込までを自動で行う機能です。震度算出および下部工製品を連携させた設計業務を効率化します。Ver.6.0.0では、「橋v脚の設計」のみが起動可能な対象ですが、今後、「橋台の設計・3D配筋(部分係数法・H29道示対応)」「ラーメン橋脚の設計計算(部分係数法・H29道示対応)」など、全ての連携プロダクトの起動ができるように拡張致します。

図2 橋脚の設計 直接起動

その他の改定内容

ご紹介した内容の他にもご要望を反映した改訂を行っております。
・上下線完全分離構造への対応(図3)
・上部構造形状入力 高欄形状の拡張(図4)
・下部構造形状入力 杭基礎の軸方向ばね自動算定対応

図3 完全分離構造

図4 壁高欄形状拡張



(Up&Coming '22 秋の号掲載)

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