New Products & Service 橋梁下部工

橋台の設計・3D配筋
(部分係数法・H29道示対応) Ver.6

逆T式橋台、重力式橋台の設計計算、図面作成プログラム

3DA対応
計算・CAD機能
3D配筋対応
電子納品
SXF3.1
IFC
3D PDF

●新規価格

363,000円(税抜330,000円)

●リリース2022年9月

橋台の設計・3D配筋
(部分係数法・H29道示対応)セミナー
日時 : 2022年11月4日(水) 9:30~16:30
会場 : 東京本社・各会場(TV会議)/オンライン
参加費 : インタラクティブ ¥19,800(税抜¥18,000)
     ライブ ¥9,900(税抜¥9,000)

製品改訂内容/p>

「橋台の設計・3D配筋(部分係数法・H29道示対応) Ver.6」では、以下の機能追加、拡張を行いました。
1.落橋防止作動時の照査
2.橋台一括入力機能の追加
3.杭配置本数の拡張
4.直接基礎の鉛直支持力の拡張
以下にその機能概要についてご紹介いたします。上記以外にも上部工水平反力(温度時、風荷重時)の作用位置の指定やkhp直接指定等の要望対応も行っています。

落橋防止作動時の照査

「設計要領第二集 橋梁建設編 平成28年8月」に記載されている落橋防止作動時の安定性照査及び部材の照査について、平成29年道路橋示方書の基準にて検討可能としました。落橋防止作動時の照査は、レベル2地震動に対する照査を行わない橋台の場合においても照査を行うことが規定されています。本機能により、落橋防止作動時における安定照査および各部材の照査をより簡単に行うことが可能となります。落橋防止作動時の照査においては、表1のように荷重状態として、土圧はEQ無しの土圧,慣性力は考慮しない,設計用地震力は1.5Rdの水平荷重を考慮して直接基礎及び杭基礎の安定性照査を行います。部材照査については、偶発作用時として部材・造係数等を考慮した部材照査を行います。

   
項目 平成24年道路橋示方書に準拠した落橋防止作動時の照査 平成29年道路橋示方書に準拠した落橋防止作動時の照査
土圧 常時土圧EQ無し土圧
慣性力 考慮しない考慮しない
設計用地震力 1.5Rd 1.5Rd(荷重係数・組合せ係数を考慮しない)
部材照査 降伏曲げモーメント以下せん断耐力以下 限界状態1,3を満たす部材係数等は偶発作用
直接基礎 支持力の安全率1.0
せん断抵抗力の安全率1.0
転倒モーメントは底版内
鉛直荷重は限界状態1を使用※
水平荷重は限界状態3を使用※
転倒モーメントは底版内
※調査・解析係数、部材・抵抗係数を指定
杭基礎 レベル2地震時の照査 レベル2地震時の照査

表1 落橋防止作動時の照査


杭基礎の安定性照査は、「基礎の設計・3D配筋(部分係数法・H29道示対応)」との連動における偶発作用(レベル2地震動)の機能を用いて計算します。杭基礎設計時の偶発作用(レベル2地震動)と落橋防止作動時の同時検討については、基礎工製品での対応も必要となるため今後のバージョンアップで対応予定です。

橋台一括入力機能の追加

「震度算出(支承設計)(部分係数法・H29道示対応)」(以下、「震度算出(支承設計)」)の設計データを新規作成する場合、A1橋台,A2橋台を作成する度に震度連携ファイル(*.PFU)に橋台設計データを保存していましたが、橋台側で一括で入力する機能を追加しました。新規作成時に橋台製品を2回立ち上げることなく「震度算出(支承設計)」に必要なA1橋台とA2橋台を同時に作成し、面倒であったモードを切り替える操作を省くことができます。また、A1橋台とA2橋台のコピー機能により、データ入力をより省力化できます。

図1 橋台一括入力機能

杭配置本数の拡張

杭基礎については、杭配置として30行×30列であった制限を緩和して100行×100列(最大1000本)の杭配置を行えるようになりました。これにより、橋台幅が30mを超えるような幅の広いフーチングにおいて、杭が30列を超えるような場合にも検討可能となりました。また、杭配置については、2.5×杭径以上の杭中心間隔にて配置することが基本ですが、杭径が小さい場合はこれまでの上限の30列では制限にかかることも多く、今回の制限の緩和により、これまで計算不可となっていた杭基礎配置でも計算が可能となります。

直接基礎の鉛直支持力の拡張

「平成29年道路橋示方書Ⅳ 下部工編」(以下、道示Ⅳ)の直接基礎において、岩盤を支持層とする場合の鉛直荷重に対する支持の限界状態1は、鉛直地盤反力度による照査を行うことが規定されています。岩盤の鉛直地盤反力度は、道示Ⅳ P.211の表-解9.5.1に記載されているように岩盤の分類の目安について一軸圧縮強度による分類を行っていますが、軟岩の場合にその目安の値とならない場合があります。Ver.6では、このような場合でも設計者の意向を反映できるように選択を用意し、支持層が岩盤の場合でも鉛直支持力による照査を可能としています。



(Up&Coming '22 秋の号掲載)

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