New Products & Service 橋梁上部工

連続合成桁の概略設計計算(部分係数法・H29道示対応)

変形法による格子解析、断面最適化、積算の一連処理を行う 連続合成鈑桁・箱桁の概略設計計算プログラム

●新規価格

462,000円(税抜420,000円)

●リリース2022年9月

製品概要

本製品は鋼道路橋の連続合成桁の概略設計を行うプログラムで、平成29年11月に発刊された道路橋示方書に準拠した設計計算を行います。対話型画面による必要最小限の入力情報を元に格子解析を行い、主桁断面の最適検討から、鋼重・剛比照査、下部工反力の計算、活荷重たわみ検討、積算まで、概略設計に必要な一連の機能を持つのが特長です。

図1 メイン画面

図2 横断面図

基本機能

本製品は次の基準に準拠しています。

  • 「道路橋示方書・同解説 Ⅰ 共通編 平成29年11月」(公益社団法人 日本道路協会)
  • 「道路橋示方書・同解説 Ⅱ 鋼橋・鋼部材編 平成29年11月」(公益社団法人 日本道路協会)
  • 「土木構造物設計ガイドライン」(国土交通省)
  • 「鋼道路橋数量集計マニュアル」(一般財団法人 建設物価調査会)

本製品の基本機能は表1のとおりです。

桁形式 鈑桁、箱桁
主桁数 最大20主桁(格点数600、部材数1000まで)
桁間数 最大20主桁(格点数600、部材数1000まで)
パネル数 最大20パネル/支間
橋、桁タイプ 直線桁、曲線桁、バチ桁、スキュー付き桁、枝桁
横断面形状 歩道あり、歩道なし、中央分離帯考慮(横断面形状の曲線補間または直線補間)
荷重 A活荷重、B活荷重、T活荷重、活荷重なし、群衆荷重のみ、ユーザ設定線荷重(最大10ヶ所)
桁高変化 桁ごとに橋軸方向への桁高変化を定義

表1 基本機能

計算機能

  • 断面計算
    床版と鋼桁の合成作用について照査を行います。合成前、合成後の死荷重、活荷重応力度の照査、クリープ、乾燥収縮、温度差の影響の照査に対応し、それぞれの合成作用の照査は、断面表画面の応力種別を切り替えることで確認できます。

図3 断面表画面

  • 断面の自動決定
    「土木構造物設計ガイドライン」に沿った省力化設計に対応し、断面変化位置、板厚、材質を自動算出できます。なお、断面の自動決定後に、手動による修正を行って再検討することも可能です。

図4 自動決定の設定画面

図5 断面力図

  • 数量計算、工費計算
    必要となる部材の種類と、それらの重量、個数、塗装・舗装面積などを集計します。また、請負工事費、材料費内訳や製作費内訳の計算を行います。部材ごとの単位質量や係数、及び材料単価や工数単価は、手動での入力による変更が可能です。なお、これらの計算は格子計算時や断面計算時などに自動で行われます。

平成29年道路橋示方書への対応

平成29年道路橋示方書への対応で最も大きな点は、部分係数法に基づいた設計法への対応です。部分係数には、作用力に乗じる「荷重係数/荷重組合せ係数」と、耐力に乗じる「調査・解析係数/部材・構造係数/抵抗係数」があります。本製品では[基準値]メニューに設定画面を用意していますので、任意の値に変更可能です。
また、その他の対応として、鋼材種類にSBHS400/SBHS400W/SBHS500/SBHS500Wを追加しました。



(Up&Coming '22 秋の号掲載)

LOADING