New Products & Service 地盤解析

地盤改良の設計計算 Ver.9

深層・浅層混合処理工法を用いた改良地盤の設計計算プログラム

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●新規価格165,000円(税抜150,000円)

●リリース2022年5月31日

ウェルポイント・地盤改良の設計体験セミナー
日時:2022年12月1日(木) 13:30~16:30
会場:東京本社・各会場(TV会議)/オンライン
参加費:無料

Ver.9改訂内容

「地盤改良の設計計算 Ver.9」では、主に下記の機能追加、拡張を行いました。

【建築基準:深層混合処理工法】

・仮想ケーソンとしての照査に対応しました。

・前面側と背面側で密度が異なる「櫛型配置」に対応しました。 ※仮想ケーソンの場合のみ

・液状化対策以外の場合も液状化の影響を考慮して照査が行えるように拡張しました。

・液状化の判定を行い、その結果を照査に反映できるように拡張しました。

【浅層混合処理工法】

・設計用荷重にモーメントを指定できるように拡張しました。以降に、対応内容の概要をご紹介いたします。

仮想ケーソンとしての照査

・設計基準として「2018年版 建築物のための地盤改良の設計および品質管理指針」が選択されている

・「擁壁下の改良」が選択されている

改良体を仮想ケーソンとして見なした照査は、「2018年版 建築物のための地盤改良の設計および品質管理指針(以下、指針)」の設計例※として掲載されている手法です。設計例では、改良体の複数集合体としての平面形状を有していること、常時、地震時共に大きな水平力を受けることを考慮すると、改良体全体がケーソンの様な挙動を示すとして、仮想ケーソンとしての照査を行っています。

※12.6 擁壁(p.213~)の設計例題-1および設計例題-2

●仮想ケーソンとして照査可能な配置形式

仮想ケーソンとして考慮できる改良体の配置は、以下の通りです。櫛型配置の場合、Y方向にラップされていない場合も一体で挙動するものとして照査します。

図1 仮想ケーソンとして照査可能な配置形式

●通常の計算手法との相違

仮想ケーソンとして照査を行う場合は、水平地盤反力係数の算定式および地盤の変形係数の推定式が指針に示されるものと異なります。仮想ケーソンとする場合は、道路橋示方書Ⅳに掲載される算定式を用います。その他の相違点としては、設計例に準じて周面摩擦力の考慮方法に下記の選択を設けております。

・鉛直支持力のおよび偏土圧の検討において、隣接改良体と面する2面分の摩擦力は考慮しない選択。

・偏土圧において、側面摩擦抵抗を1面分のみ考慮する選択。

櫛型配置への対応

前面側を密に改良体を配置する「櫛型配置」に対応しました。櫛型配置においては、密な区間を「A区間」粗な区間を「B区間」として、計算に考慮します。

図2 櫛型配置

液状化を考慮した検討

  

旧バージョンにおいては、液状化対策としての設計を行う場合のみ液状化の影響を考慮することができましたが、液状化対策が選択されていない場合も考慮できるようにしました。また、液状化の判定から、その結果を反映した改良体の設計までを一連の流れで計算する事が可能になりました。


偏心を考慮した検討への対応

  

浅層混合処理における設計荷重としてモーメントを考慮できるようにしました。モーメント荷重が入力されている場合は、荷重の偏心を考慮した照査を行います。偏心を考慮した場合、台形分布または三角形分布とするのか有効載荷幅における等分布とするのかの選択が可能です。

図3 偏心を考慮した荷重の分布状態


(Up&Coming '22 盛夏号掲載)

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