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補強土壁の設計計算 Ver.7

補強土壁の内的安定の検討、外的安定の検討、全体安定の検討を行うプログラム

電子納品
電子納品

●新規価格286,000円(税抜260,000円)

●リリース2021年12月27日

大型土のう/補強土壁の設計体験セミナー
日時 : 2022年3月8日(火) 13:30~16:30
会場 : 東京本社・各会場(TV会議)/オンライン
参加費 : 無料

Ver.7改訂内容

「補強土壁の設計計算 Ver.7」では、主に次の項目に対応しました。

  1. ジオテキスタイル工法、二重壁ジオテキスタイル工法時の補強土壁天端上の防護柵基礎
  2. 多数アンカー工法時の選定部材の直接指定

ジオテキスタイル工法、二重壁ジオテキスタイル工法時の補強土壁天端上の防護柵基礎

道路に適用される補強土壁では、一般的に車両や通行者の安全のため路肩に防護柵を設置します。Ver.7では、ジオテキスタイル工法及び二重壁ジオテキスタイル工法において、壁面材や外壁の頂部に支柱のためのL型独立防護柵基礎構造を設けた場合の検討に対応しました。


図1 二重壁ジオテキスタイル工法時の天端上防護柵基礎

防護柵基礎底面に作用する鉛直力の影響は、補強土壁の内的安定の検討では盛土内に分布する荷重として扱い、外的安定や全体安定の検討では地表面に作用する荷重として考慮します。

考慮する衝突荷重は「防護柵種類」、「防護柵種別」から自動的に決定しますが、直接値を設定することも可能です。衝突荷重自動決定時に用いる防護柵種類は「剛性防護柵」、「たわみ性防護柵(砂詰め固定)」、「たわみ性防護柵(モルタル固定)」から選択できます。また衝突荷重は水平荷重だけでなく、衝突車両の前輪荷重としての鉛直荷重の考慮も可能です。


図2 防護柵基礎に作用する衝突荷重

防護柵基礎の安定性の照査に当たっては、基礎底面における作用荷重の集計を行い、転倒,支持,滑動に対する安定照査を行います。また部材照査としては、たて壁部材やかかと版部材について、曲げ応力度の照査及び平均せん断応力度の照査を行います。


多数アンカー工法時の選定部材の直接指定

多数アンカー工法時の内的安定の検討では、補強材に作用する引張力が、補強材及び連結部材の許容引張力を超えないように部材を選定する必要があります。

本製品ではその際の許容引張力が最も小さい組み合わせとなるように、自動的に各部材(タイバー、アンカープレート、コネクター、接続ロッドアイ止めボルト)を選定して内的安定の検討を行っていますが、Ver.7ではより柔軟な設計が行えるように、選定部材を直接指定して検討できるように対応しました。


図3 部材の選定入力画面

選定部材の変更時には内的安定の検討を即時計算しており、各段のタイバーに作用する引張力が指定した部材の許容引張力を満足するか判定しています。仕様を満たさない部材を指定した場合には、該当するタイバーの描画や入力項目が即座に赤色の表示となるため、意図しない部材の指定を防ぐことが可能です。


図4 仕様を満たさない場合のタイバー描画例

(Up&Coming '22 新年号掲載)

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