Ver.8の改訂内容

「UC-1 Engineer's Suite 積算 Ver.8」（以下、Suite積算）では、主に下記の機能拡張を行いました。

1. 国土交通省土木工事積算基準（令和3年）
2. 国土交通省土木工事標準積算基準書（令和3年）
3. 概算工費（簡易版）拡張
4. 工期設定支援システムへの連携

土木工事積算基準（黄本）／土木工事標準積算基準書（赤本）

令和3年の黄本及び赤本の主な改訂内容として、コンクリートダム工事及び下水道（4）工事の共通仮設費,現場管理費が変更・追加されました。コンクリートダム工事は合理化施工による高速施工技術が進展し、より専門技術者確保のため間接工事費が増加、また老朽化した下水道の更生工法による改築工事増加により、現場実態を踏まえた共通仮設費（表1）及び現場管理費（表2）が改訂されました。

概算工費（簡易版）拡張

Ver.8の概算工費（簡易版）は、形状図の描画と数量算出過程を強化しました。実寸法も入力画面内で確認できるため入力ミス防止に役に立ちます（図1）。また、構造物毎の数量算出過程の出力にも対応しており、手計算時のチェックも容易になりました（図2）。

図1　形状図の描画

図2　数量算出過程

工期設定支援システムへの連携

国土交通省が提供している「工期設定支援システムVer.2.0」への連携に対応しました。Suite積算側から「工期設定支援システムVer.2.0」で読み込み可能なCSVファイルをエクスポートし、工程表を作成可能です（図3）。

「工期設定支援システムVer.2.0」は、地方公共団体を含む様々な発注者の工期設定をサポートするシステムとなっており、国土交通省ホームページ（http://www.mlit.go.jp/tec/tec_tk_000041.html）よりダウンロード可能（無料）です。

図3　工程表