Maxsurf
総合情報
Vol.63
 
 Maxsurf Shape Editor

Maxsurfのモジュールに含まれるMaxsurf Multiframeにより、構造解析を行うことは前回のUp&Comingで紹介しました。このモジュールは3次元フレーム構造解析を行うもので、鋼構造トラスなどの鋼材の配置において、データベース化されている規格鋼材などを部材として割り当てることができるため、モデリングを短時間で行うことが可能です。

Maxsurf Shape EditorはMaxsurf Multiframeで使用する部材をデザイン、編集、データベース化するためのモジュールです。規格鋼材以外の断面形状を作ることができ、その断面性能を計算して、データベース上に保存すれば、Maxsurf Multiframeからその部材を参照することが可能です。

前回のUp&Comingで紹介したトラス構造物は、いくつかの規格形鋼材が使われていますが、縦方向に連続するアングル、チャンネル、フラットバーなどの形鋼材の場合、個々の鋼材を別々に配置するよりも、鋼材を組み合わせたものを一つの断面として定義することにより、図1、2のような構造物を効率よくモデリングすることができます。

図1 形鋼材より構成されているトラス構造物    図2 柱状部の部材構成レンダリング

Maxsurf Shape Editorには作画画面があり、ポリゴン作画、dxf取り込み、形状データベースから任意の形状を取り込み編集等の作業が可能です。規格形鋼材を組み合わせて新たに断面を作るには、データベースより該当する形鋼を読み込み、レイアウトして全体をグループ化し適当な名称を設定してデータベースに保存します。

例えば、図3、4の作画画面にあるように、2種のアングル材、2種のチャンネル材、そして2種のフラットバーの計6種の形鋼材からなる断面を一つの断面として登録することができます。

作画画面で新たに定義された断面形状は、材質が設定され、断面性能が計算されます。Maxsurf Multiframeで部材の指定が行われると、この断面形状が読み込まれ、Maxsurf Multiframe上のレンダリングに反映され、構造解析の計算が断面性能に基づいて行われます。

   
 

図3(左上) 柱状のトラス構造物の縦方向に連続した鋼材の断面は、各種アングル、チャンネル、フラットバーの組み合わせとなっている
図4(左下)  Maxsurf Shape Editorの作画画面。形鋼材の形状を組み合わせ、全体を一つの断面形状として定義する
図5(右) Maxsurf Shape Editorで計算された断面性能

■ Maxsurf CONNECT Edition x64 (SES) 23.02.00.28 2021年5月リリース
■ 開発元:Bentley Systems (Formation Design SystemsはBentleySystemsに吸収合併)



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(Up&Coming '21 盛夏号掲載)
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