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氾濫解析システム(小規模河川の氾濫推定図
作成の手引き)対応版


国土交通省ならびに国土技術政策総合研究所より、「小規模河川の氾濫推定図作成の手引き」(R2年6月版)が発刊されました。近年、一級河川及び二級河川(以下、「小規模河川」)での氾濫被害が多数発生していますが、このような小規模河川では、水害リスク情報が十分に整備されていないため、水害リスク情報の空白地帯となっているとされています。この手引きでは一般の浸水氾濫シミュレーションでの作業に比べて少ない労力で氾濫推定図が作成できる手法が提示されました。

以下では、この手引きに沿ってフォーラムエイトが開発を進めている「氾濫解析システム(小規模河川の氾濫推定図作成の手引き)対応版」についてご案内いたします。

計算方法の特徴


この図のように主な計算処理は以下に分類されます。
・氾濫形態の判定
・流下型氾濫のとしての計算
・貯留型氾濫としての計算

特長と留意点

○一次元計算のみを使用、破堤なし、少ない作成労力
●河川レーザプロファイラデータ等から河道断面を設定
●簡略計算のため、浸水深・範囲の精度が低い場合あり

氾濫形態の判定

氾濫形態の判定例として、下図に示すように、壁立て計算水位の氾濫原への延伸線の地表面との交点が川幅Bの両岸10倍以内の場合に流下型、そうでない場合を貯留型とする方法が挙げられています。


流下型氾濫は、氾濫域を含めた不等流計算を行いますので、下図のようなイメージになります。

3次元可視化

3次元地形図上における氾濫範囲結果をUC-win/Road連携による可視化シミュレーションも開発していきます。


(Up&Coming '20 秋の号掲載)

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