Vol.18
本連載では、主な機能や関連情報をピックアップして紹介していきます。Shade3Dは、高精度のモデリング、レイアウト、カメラ、光源、レンダリング、アニメーションなど建築パースやインテリアデザイン、プロダクトデザインに必要な機能を搭載し、UC-win/Roadのモデリングツールとして活用が可能です。
https://shade3d.jp/
オブジェクトとして操作できる「カメラ」形状
Shade3Dでは新規のシーンに形状を持たない「メタカメラ」がデフォルトで1つ設定されているため、カメラの作成を行わなくとも「透視図」で「メタカメラ」から見たシーンを表示できます。
「メタカメラ」は「カメラ」ウインドウや「ナビゲーションツール」で操作しますが、形状としてのカメラを作成することで、他形状と同様にマニピュレータや移動ツールでの操作、また複製ツールでの複製を行うことができます。
● ツールボックスからカメラ形状を作成する
ツールボックスの「光源/カメラ」グループより「カメラ」を選択し、図面でドラッグしてカメラ形状を作成します。
ドラッグの始点がカメラの「視点」となり、終点が「注視点」となります。画角が四角錐で表示され、カメラが捉えられる範囲を視覚的に判断することができます。
● 「カメラ」ウインドウと「ナビゲーションツール」
シーンにあるメタカメラやカメラ形状から、選択されているカメラの操作を行います。「カメラ」ウインドウと「透視図」でそれぞれ異なるカメラを選択して操作を行うことが可能です。
「カメラ」ウインドウではポップアップメニューで選択しているカメラの操作を行います。「視点」、「注視点」、「視点&注視点」、「ズーム」などの操作ほか、カメラ形状の作成やカメラ形状からの光源の作成なども行えます。
また、レンダリングには「カメラ」ウインドウで選択されているカメラが使用されます。(「イメージウインドウ」の「アクティブビュー」チェックボックスがオフのとき)
「透視図」の「ナビゲーションツール」では図面で選択されているカメラの操作を行います。アイコンを上下左右にドラッグして操作します。
◇ ドリー移動
視点と注視点を上下左右に移動します。alt(Windows)/option(macOS)キーを押しながらドラッグで前後左右に移動します。
◇ 回転移動
視点を回転移動します。
◇ ズーム
視点を視線の軸状で前後に移動します。alt(Windows)/option(macOS)キーを押しながらドラッグで注視点を前後に移動します。
カメラの詳細設定
「カメラ」ウインドウの「詳細設定」ではより詳細な設定を行えます。
● あおり補正
遠近感による被写体の歪みを補正します。
● 傾き
視線を軸としてカメラを傾けます。
● シフト、ライズ、スイング、ティルト
視点や注視点、光軸などをずらすシフト、ライズ、フィルムシフト、フィルムライズ、フィルムスイング、フィルムティルト、レンズスイング、レンズティルトを行います。(サンプルはシフトとライズ)
形状を操作する6種類のマニピュレータ
マニピュレータにはそれぞれの操作系統に特化した6タイプが搭載されています。カメラ形状の全体や、視点、注視点の操作も行えます。
● 統合
直線移動、回転、拡大縮小の操作を行う機能がまとめられています。
● 直線移動
直線移動や平面での移動を行います。
● 拡大縮小
1軸方向、2軸方向への拡大縮小や、均等拡大縮小を行います。
● 回転
3軸での回転を行います。
● せん断
3軸方向へのせん断を行います。
● サイズ
バウンディングボックスに数値を入力してサイズを設定します。
(Up&Coming '23 新年号掲載)