フォーラムエイトは、エンジニアリングソフトウェア開発とそのサービス技術により、社会に安全・安心をもたらすことを使命に活動しています。この使命の下における当社の業務は、国連が掲げる持続可能な開発目標(SDGs)と軌を一にするものです。その上で、持続可能な社会の土台は、地球環境であり、人間社会と経済活動の持続可能性はそれによって支えられているとの認識に立って、フォーラムエイトにおける目標の重き付けをして、担うべきターゲットを明らかにしています。

第4回 教育コンテンツ提供と人材育成の取り組み

 フォーラムエイトが掲げるSDGsの目標の中には、「4 質の高い教育をみんなに」という項目が含まれています。特に、キャリアが長期化している昨今では、あらゆる世代における教育が必要とされており、弊社ではこのような社会的要請に応じた多様な人材教育・育成プログラムや関連製品・サービスを、長年にわたって提供しています。今回はこれらの取り組みのうち、小中学生から大学生までの学生を対象としたプログラムについて紹介します。

学生対象の各種コンテスト
 当社は、世界中の学生を対象として、2011年より「学生BIM&VRデザインコンテスト オン・クラウド(VDWC)」、2013年より学生プログラミングワールドカップ(CPWC)」を毎年開催しています。VDWCは、BIM/CIMおよびVRの活用による先進的な建築、橋梁、都市、ランドスケープのデザインをテーマとし、CPWCは、プログラミング技術による高度なシステムのアイデアや開発スキルを競う内容となっています。いずれも、最新のデジタル技術を活用した安心・安全な社会や持続可能な社会の実現に貢献する人材の育成につながっています。

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▲CPWC2019グランプリ受賞作品 ▲VDWC2019グランプリ受賞作品

ジュニア対象セミナーの提供
 小中学生を対象とした教育プログラムとしては、2014年より「バーチャルな3次元空間を作ろう!」をテーマとしてUC-win/Roadによる3DVRデータの作成に挑戦する「ジュニア・ソフトウェア・セミナー」を春休み・夏休み・冬休みに開催。全国から集まる参加者の作品は、毎年11月のフォーラムエイト・デザイン・フェスティバルで表彰しています。
 また、2020年からは、Shade3DのブロックUIプログラミングツールを活用した「ジュニア・プログラミング・セミナー」もスタート。プログラミング教育必修化にも迅速に対応しています。

ゲームプログラミングPCの販売
 2020年8月より、フォーラムエイトのソフトウェアを搭載した「ゲームプログラミングPC」の販売を開始。これは、2019年12月に文部科学省から発表され、小学校の児童、中学校の生徒1人に1台のPCと、全国の学校に高速大容量の通信ネットワークを整備し、多様な子どもたちに最適化された創造性を育む教育の実現を目指す「GIGAスクール構想」に準拠した製品となっています。
 搭載ソフトウェアはとしては、弊社製品の「スイート千鳥エンジン」「Shade3D」「ブロックUIプログラミングツール」「スイートデータ消去」に加えて、オフィスソフト「LibreOffi ce」が用意されています。
 弊社では、あらゆるセクターにおける持続可能な開発の取り組みに、自社開発のソフトウェア・サービスおよび先端的なシステムが貢献することを目指しています。未来を支えるこどもたちの情報教育を早期からサポートすることで、将来的には、様々な分野を結び付けてイノベーションを推進する人材の輩出を支え、ひいては、持続可能な社会の構築にもつながると考えています。

 
▲ジュニアソフトウェアセミナーの様子
(上:会場、下:オンライン)
▲ゲームプログラミングPC

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(Up&Coming '20 秋の号掲載)
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