舞台はタイのチェンマイにある学校。そこに勤務する先生同士の恋愛なのですが、2人は1度も会ったことも一緒に仕事をしたこともありません。実は2人が勤める学校は、生徒数が10人にも満たない小さなもので、教師は1人しか居ません。そんな環境で、なぜ2人は知り合い、恋に目覚めたのでしょうか・・・?
答えは赴任時期のズレです。はじめに赴任したのは女性教師のエーン。その約1年後に赴任したのは男性教師のソーン。2人が出会うきっかけになったのは、前任のエーンが書いた日記でした。
学校は片田舎にあり、湖の真ん中にある水上学校でした。電気も水道も通っていない。自分と、生徒と、生徒の親くらいしか周りに人が居ない。そんな中、後任のソーンにとってはエーンの日記が明日の生活への道しるべあり、生きる希望でした。次第にソーンはエーンに想いを巡らせます。
言ってしまえば単なる片思い。しかし、本作の巧みな編集によって、2人が同じ時間を同じ場所で過ごしているように見えるのです。不思議と2人の距離が縮まっているように錯覚し、気づけばソーンと同じ気持ちに。果たして、2人は最後に出会えるのでしょうか・・・?
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