2017年映画ベスト5
2017年も色んな映画と出会いました。面白いものも、不本意ながら面白くないものも、、、、映画との出会いは人と同じく一期一会。でも、どうせなら面白い映画ばかり見たくないですか!?ということで年間100本以上新作映画を映画館で見る私が2017年の映画ベストテンをランキング形式でご紹介します!これで公開しない映画選びを!映画の当たり屋稼業は私だけで十分でございます!2017年は約130本の新作映画を映画館で鑑賞して参りました!映画館の成人料金は1800円なので、130本×1800円=・・・わが映画人生に一片一円の悔いなしッ! 2017年に公開されている映画なので、既にDVDレンタルや動画配信サービスで鑑賞可能です!それではランキングへGO!!
「ギフト 僕がきみに残せるもの」
「ギフト」続きですが完全なる偶然。昔はアメフトのスーパーヒーローだったスティーブ・グリーソン選手、結婚し子供が出来た矢先、ALSが発症。子供が産まれる頃には話せないかも、死ぬかもしれない。わが子に自分の存在を、この世界にいた事実を子供に伝えるべく、4年間撮り続けたホームビデオを繋ぎ一本の映画に!予告編だけで泣き腫らしました。オバマ大統領が承認し、ALS治療のために作られたスティーブ・グリーソン法と呼ばれる法案が出来ました!ハンカチ二枚ご用意くださいっ!
「ララランド」
夢見る者たちが集うハリウッドで出会った男女の青春物語。大人になった2人が再び出会った時、お互いの人生が今は交わらなくても、2人の作った妄想世界=ララランドでは、繋がっていられる、、、ライアン・ゴズリングの悲しみとも喜びとも思える笑みに五千億点!俺はライアンの味方だ!!
「Parks」
ようやくの邦画ランクイン。井の頭公園100周年事業がきっかけで始まった企画とはとても思えない圧倒的クオリティ!井の頭公園で出会った3人の若者。偶然見つけた50年前の録音テープには当時流行していたフォークソングが途中まで入っていた。曲の続きを3人で考え、一つの曲で過去と現在を紡ぐという行為自体に、井の頭公園の過去と現在を振り返る意味が込められている。周年事業の意図とピッタリ合致する、これぞ周年事業の新しいカタチ!!上映後全力ダッシュで売店へ。食い気味で「パンフとサントラくださいっ!」って言ったこの俺の情熱を受け止めてえぇっ!
「ナイスガイズ!」
ララランドに続きライアン・ゴスリングが再登場。でもこの映画のライアンはララランドと全く違う!性格も態度も喧嘩も、すべてが弱いただのおじさんなんです笑。そんなパートナーはあのラッセル・クロウ!?でもあれ?太ってるただのおじさん!? 大してカッコよくもないおじさん二人の爆笑バディ珍道中が、130本見てきた中で2位にしましたが、どうか僕を信じてください!念密に練られたストーリー、伏線回収の気持ちよさ!10秒に1度の衝撃の笑撃に備えよ!
「ぼくと魔法の言葉たち」
年間100本以上も見てると、ふと感じることがあるんです。「俺ってなんのために映画を見てるんだろう?」。そんな私の疑問に、見事に応えてくれる映画だったんです。
自閉症で突然喋れなくなった子供。両親はあらゆる病院を駆け回り、科学的な方法を試すも、一向に改善しない。そんな子供が夢中で見ていたのがディズニーのアニメ映画。何度も何度も何度も繰り返し見た結果、子供がテレビの前で劇中のセリフを呟いていた、、、という奇跡をきっかけに、子供が立派な社会人として成長していくドキュメンタリー。
実はですね、私も今作の子供と同じく、2歳まで全く言葉を喋らなかったんですって。おかげで今も上手く喋れない時がありますけどね。当たり前ですが2歳の記憶って全くないんですよ。でも、この映画では僕と同じく喋れなくなった子供がスクリーンに出てきて、両親が子を心配する光景が映る。当時2歳の僕には両親との記憶ありませんが、この映画が僕の記憶を補完してくれたような気がするんです。映画はただの娯楽じゃない!病気だって治る!人を変える力を持っているんだ!と思わせてくれた傑作なんです!映画が僕を変えていく。映画が僕を豊かにする。この映画のキャッチフレーズを付けるならば、、、ディズニーで、変わるあなたの運命(ディスティニー)
ファイト一発! お仕事映画のススメ
社内報らしくお仕事に関連した名作をご紹介。幅広い年齢層・社歴の方にお楽しみ頂けるよう「就活から定年退職」までという守備範囲広めなお仕事映画たちの紹介です。
~就活から内定まで~ 「何者」
仕事をするにはまず、就活をしなきゃ始まらない!ということで「何者」を紹介します。監督の三浦さんは演劇で培った舞台劇を映画に活かし、就活を舞台にして「何者にもなっていない」若者の心の葛藤を上手く切り取っています。若者映画など関係ない、とお思いのベテランのアナタにこそ、かつての青春=可能性が開かれた状態だった自分を振り返る良いチャンス!また、スタイリスト伊賀大介さんによる非常に気の利いた衣装デザインも秀逸で、主人公の佐藤健くんの映画の始まりと終わりの時のスーツの丈、私服の時はどんなブランドの服を着ているか、など衣装により人物の性格を演出しているので、細かいところまでチェック!
~新卒から若手まで~ 「プラダを着た悪魔」
会社に入ってみたら上司が怖くて辛い、逃げたい、、、そんな新卒・若手社員はこれを観るべし!田舎から出てきて芋っぽさ120% ファッションのアン・ハサウェイが、ファッション雑誌に入る物語なのですが、メリル・ストリープ演じる編集長がとにかく怖い!タイトルの意味がお分かり頂けましたかね笑。誰もが逃げ出す職場なのに、アンは上司からの指導に耐え、洗練された社会人として成長していきます。超一流の美人アンが超一流の服を着て、マドンナの「VOGUE」をBGMにNYの街を颯爽と歩く姿は映画史更新レベルの名シーン!
今作の良いところは、若手のアン・ハサウェイから見て怖い上司=悪者には映っていないところ。厳しい口調で怒ったりするのは、「早く1人前として成長して欲しい気持ちの表れ」と彼女が理解しているからこそ、どんな仕事も諦めずにこなす。「怒ることは愛情の裏返し」と思って仕事にファイト!
~中堅~ベテランまで~ 「シェフ」
一流レストランのリーダーシェフがオーナーと対立し、自分の能力を最大限発揮する場所を目指して息子とフードトラックを始めるというプロットの話です。組織で働く人間にとって「ベテランと若手との関係」や「仕事をすることの喜び」を教えてくれる素敵な映画です。監督・主演・製作のジョン・ファブローは2008年の「アイアンマン」で監督を務め大ヒットメーカーの仲間入りを果たしましたが、この映画を作るために、契約したら数億円は下らないであろう「アイアンマン3」の監督を断ったという、監督の尋常ではない思い入れが詰まった一作となっています。なお、今作にはカメオ出演で現役アイアンマンのロバート・ダウニー・Jr.、主人公の恋人役には現役ブラック・ウィドウのスカーレット・ヨハンソン(監督冥利に尽きる)も友情出演しているというアメコミファンにとってはたまらない内容にもなっています!鑑賞中には絶対にアッツアッツのキューバサンドが食べたくなるので、事前に購入してからの鑑賞を!
~定年退職まで~ 「マイインターン」
さて、最後はロバート・デニーロが定年退職後のインターンを通して、経営者のアン・ハサウェイと社員を幸せにするというザ・お仕事映画、「マイ・インターン」でございます。この映画を観る時のポイントはですね、必ず事前に「プラダを着た悪魔」を見ておくこと!そうすると、同じく主演のアン・ハサウェイが「若手から管理職、そして経営者」までを観れるため、偶然とは言えどこの二作は「精神的続編」とも言えるでしょう。インターンと言えば大学生ばかりですが、ロバート・デニーロのような素敵な高齢者インターンと社員が触れ合えば、きっと会社も良くなるはず、、、。
※過去の記事を元に作成しています
(Up&Coming '20 新年号掲載)