最新デバイス HoloLens2 HARDWARE INFORMATION
2022-No.2

今回は、マイクロソフト社より販売されている「HoloLens2」についてご紹介します。2016年の当誌にてご紹介した初代HoloLensの後継機種となります。


 ■ HoloLens2の仕様

まずは、初代HoloLensとスペックを比較してみました。


処理装置に、QualcommのSnapdragonを採用していることをみると、HoloLens2ではスマホベースの構成となっています。また、センサーの種類が増え、接続ケーブルにType-Cを採用するなどの進化がみられます。OSはWindows10をベースに拡張とした、Windows Holographic に変更されています。
最新のバージョンはWindows Holographic、バージョン 21H2で、Windows10のバージョンアップサイクルに合わせて更新されているようです。Windows11をベースとしたバージョンについては、現時点ではまだ確認されていません。


 ■ 基本的な使い方

ハンドトラッキングによる操作と、音声コマンドに対応しています。ハンドトラッキングでスタートメニューを起動するには、手のひらを目の前でかざして手首に表示されるWindowsアイコンをタップします。なれてくると、手首を見つめてピンチ(親指と人差し指でつまむ操作)でもできます。センサーが視線も計測しているためこのような操作が実現できてしまいます。基本的なレスポンスや解像度も上がっており、初代よりかなり改善されていることがわかります。



MR表現については、空間認識機能が優れているので、空間に配置したオブジェクトは視点位置を移動しても元の位置のまま静止しています。例えば下記のようなこともできます。


▲ミラーで補足できない周囲の情報を仮想モニタで通知

これらの画像は、HoloLens2のカメラ機能で撮影しました。静止画、動画どちらも対応しており、フリーハンドのカメラとして使用できます。何かの作業手順を作業者の視点で記録したい場合に使えそうですね。

 ■ F8VPSとの連携

新CMでもご紹介しているフォーラムエイト・バーチャルプラットフォームシステム(F8VPS)がHoloLens2の接続に対応しました。これにより、リアルな空間に遠隔と仮想空間を組み合わせての体験が可能となり、あらゆる空間のバーチャルシステムを構築できます。他、UC-win/RoadやVR-cloud®などもHoloLens2との連携実績があり、用途に応じて拡張可能です。 バーチャルプラットフォームシステムは、紙面だけではイメージをお伝えすることが難しいので、弊社ではリアルなショールーム(予約制)もご用意しておりますので、是非ご利用ください。



■参考 HoloLens2のリリースノート
https://docs.microsoft.com/ja-jp/hololens/hololens-release-notes#windows-holographic-version-21h1

※ 社名・製品名は一般的に各社の登録商標または商標です。


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(UpComing '22 春の号掲載)
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