最新デバイス 裸眼3Dディスプレイ HARDWARE INFORMATION
2021-No.2

今回は、特別なめがねやヘッドセットがなくても立体映像体験が出来るSONYの空間再現ディスプレイをご紹介します。

 ■空間再現ディスプレイELF-SR1

裸眼で視聴できる高精細空間再現ディスプレイが、SONYよりリリースされました。視線認識技術により、目の位置を常に検出し、左右それぞれの目に最適な映像を生成することで、裸眼立体視を実現しています。ただし、同時には1名のみしか体験出来ないようで、2名で覗き込むと像が乱れてしまいました。

3Dテレビでは頭の位置が動くと3D映像がゆがんでしまいますが、このモニタでは、左右それぞれの眼の位置に合わせた3D映像を生成することができるので、3Dプリンタで出力したモデルが存在しているように見えます。

モニタ以上の大きな3Dモデルは表現できないようですが、ミニチュアを3Dで表示することができます。

▲ELF-SR1(右)

使用するには、最初の写真のように別途PC(3Dグラフィックが必須)と開発環境が必要ですが、UnityおよびUNREAL ENGINE 4に対応したソフトウエアデベロップメントキット(SDK)が提供されているので、3Dコンテンツがあればすぐに表示することが可能です。

▲空間を立体で目の前に再現(写真はイメージです)

 ■UC-win/Roadコンテンツを取り込んで表示

UC-win/Roadで作成した3Dモデル地形や形状を、様々な3Dモデル形式でエクスポートできます。今回はUnityのSDKを使うため、FBX形式でエクスポートしました。

SDKに付属するサンプルをベースに、FBXデータを読み込んで、表示用のアプリを生成します。ディスプレイに収まるように縮尺と向きを調整すると簡単に、モデル位置を修正できます。

アプリを動かした結果、立体モデルがディスプレイの前後に表示されることが確認できました。目の位置を動かすと、それに合わせて3Dモデルの表示が変化することがわかります(1枚のパネルに右目用と左目用の映像を作っているため、キャプチャ画像では像がぶれて見えてしまいます)。

▲視点の位置によって立体モデルの表示が変化する様子 

3Dプリンタとは異なり、3Dデータを動かすことができるため、ホログラムのような使い方や、3Dモデルを切り替えるコンテンツの表現にも利用が可能で、新しい3Dモデルの表現方法の一つとして利用範囲の拡大が期待できます。ヘッドセットでは眼鏡が使用出来ない場合があるため、このような裸眼で体験できるデバイスが増えると、活用の幅が広がると思います。

ELF-SR1 SONY>>https://www.sony.jp/spatial-reality-display/

※ 社名・製品名は一般的に各社の登録商標または商標です。


前ページ
  
インデックス
(UpComing '21 春の号掲載)
戻る
Up&Coming

LOADING