• 電波タイムズダイジェスト Vol.31
    2022.03~2022.05

    このコーナーでは電波タイムズ紙で掲載されたニュースより、U&C読者の皆様に関連の深い画像・映像、情報通信、建設土木、自動車など各分野の注目トピックをピックアップしてご紹介いたします。

    ■JVCケンウッド/デジタルルームミラー型ドライブレコーダー

    JVCケンウッドは、ケンウッドブランドより、「彩速ナビ」と連携できる11型IPS液晶採用デジタルルームミラー型ドライブレコーダー「DRVーEMN5700」を3月下旬より発売する。同機は、同社製AVナビゲーションシステム「彩速ナビ(TYPE S)」シリーズの2022年モデル(全4モデル、3日同時発表)と連携が可能なデジタルルームミラー型ドライブレコーダー。ナビ本体の高精度自車位置情報を活用した測位記録が可能。ナビ画面のタッチ操作による各種映像表示にも対応し、ナビの大画面で録画映像の確認ができる。また、前後2カメラとも暗視撮影に強い高感度CMOSセンサー「STARVISTM」を搭載し、夜間やトンネル内での暗いシーンでも明るく鮮明な撮影が可能。近年、急拡大するドライブレコーダー市場では、運転中の映像を録画できるだけではなく、荷物や車体などで生じる後方の死角が少なく、後方確認時の視界が格段に向上するデジタルルームミラー型ドライブレコーダーの需要が高まっている。同社では2021年より、スタンドアローン型のデジタルルームミラー型ドライブレコーダーを発売し好評を得ているが、今回、発売する新モデル「DRVーEMN5700」は、同社が展開するAVナビゲーションシステム「彩速ナビ(TYPE S)」シリーズ2022年モデル(全4モデル、3日同時発表)との連携を可能にするもの。
    ナビのGPSや各種同機で録画中の映像をPIP(ピクチャーインピクチャー)で再生可能。ナビの画面で、同機の録画映像を再生しながら、地図上の自車の走行位置や走行軌跡を同時に確認することができる。また、同機の録画映像を拡大して表示することも可能。ドライブレコーダーとしては、前後2カメラとも暗所の撮影に強い高感度CMOSセンサー「STARVIS」を搭載。夜間やトンネル内などをはじめ、暗いシーンでも明るく鮮明な撮影が可能である。ハンドルから手を放さずに録画を開始できる音声コマンド機能や、最長約10時間の駐車監視録画などにも対応している。(2022.3.7/5面)



    ■国交省/自動運航船“安全ガイドライン”策定

    国土交通省海事局は、自動運航船の実用化へ向けた安全ガイドラインを策定した。2025年までの自動運航船の実用化を目指し、自動運航船の安全確保に関し、設計、システム搭載、運航の各段階における留意事項等を取りまとめたガイドラインを策定したもので、海運事業者による自動運航船の開発・実用化を一層促進するとした。
    近年、海上安全の一層の向上、船上の労働環境改善、産業競争力の向上・生産性の向上の観点から、船舶の自動運航技術の実用化への期待が高まっている。国土交通省では、2018年に自動運航船の実用化に向けて技術開発と基準・制度見直しの大枠を示したロードマップを策定・公表しており、陸上からの操船やAI(人口知能)等による行動提案で最終的な意思決定者である船員をサポートする「フェーズⅡ自動運航船」を2025年までに実用化することを当面の目標としている。この目標に向け、国土交通省は、2018年より自動運航船の実証事業を実施し、2020年12月に、実証事業で得られた知見も踏まえて、自動運航船の設計段階において留意すべき事項等をまとめた「自動運航船の安全設計ガイドライン」を公表した。今般、同ガイドラインの内容をアップデートするとともに、自動運航システムの搭載、運航段階において留意すべき事項等を追加し、これを「自動運航船に関する安全ガイドライン」として新たに公表したもので、これにより、事業者による自動運航船の開発が一層促進され、自動運航船の実用化に繋がることが期待される。(2022.3.28/2面)



    ■シャープ/8K文化財鑑賞ソリューション

    シャープの「8K文化財鑑賞ソリューション」の展示が、愛知県陶磁美術館(愛知県瀬戸市)本館2階第3展示室において、3月15日より開始した。同ソリューションは、東京国立博物館や愛知県陶磁美術館での公開実績がある「ふれる・まわせる 名茶碗」に、新たに3作品を加えた6種類の名茶碗を収録したもの。今回の展示では、形状や重さ、手触りまでを再現した茶碗型コントローラーを、6作品すべてに用意。鑑賞したい茶碗のコントローラーを手にとると、70V型8Kディスプレイの画面に茶碗が映し出す。コントローラーを前後に動かしたり、回転させたりすると、画面上の茶碗の8K3DCGも連動し、拡大・縮小、回転する。コントローラーの重さを感じたり、触感を楽しんだりしながら、画面では表面の微細な模様や質感をじっくりと鑑賞することができ、各茶碗の持つ魅力を存分に味わえる。また今般、見る角度や光の当たり方によって色が変化する構造色を、8Kの3DCGで表現する手法を新たに開発した。収録作品のひとつである重要文化財「油滴天目」(九州国立博物館蔵)で、構造色を含む美しい茶碗の色合いを鑑賞できる。(2022.4.1/5面)



    ■NEC通信システム/3Dセンサを活用して特定エリアへの物体侵入を検知

    NEC通信システム(東京都港区、佐藤崇代表取締役執行役員社長)は、3Dセンサを活用した「NEC3次元物体検知ソフトウェア」を発売した。本ソフトウェアは、RGBカメラに比べ、夜間・荒天等の悪条件下でも使用できる3Dセンサから3D深度(距離)情報を取得し、同社独自の空間認識の物体検知技術で分析することにより、特定のエリアに侵入した人や車両などの物体を検知する。重機などが作業している工事現場などにおいて、作業員が危険なエリアに入ったことを検知してランプ・警告音などにより危険を知らせることで、作業員の安全を確保できる。また、オフィスなどの場所に何人が滞在しているかのカウントもできるため、混雑度合いの把握にも活用できる。
    特長は次の通り。①立体的に監視エリアの設定が可能=線や面での監視ではなく、3次元の立体的なエリア内を監視できる。エリア内にある人やモノの検知や人数カウントなどの機能に加えて、検知した物体の大きさ、サイズ、検知位置などの情報を高精度に特定、出力できる。②複数のエリアの同時監視、監視時間帯の設定が可能=1台の3Dセンサで撮影した空間内に複数のエリアを設定し、同時に監視できる。また、24時間の常時監視のほかに、エリアごとに監視したい時間帯を指定した効率的な監視も可能だ。③夜間などの暗い場所でも照明なしで監視が可能=RGBカメラと異なり、暗所でも監視が可能な3Dセンサを使用しているため、夜間や雨など悪条件下でも、工事現場における危険エリアへの作業員立ち入りの監視などで利用できる。(2022.4.25/2面)


     
    ■協力・記事提供:株式会社電波タイムス社  HP:http://www.dempa-times.co.jp/
    (Up&Coming '21 秋の号掲載)
     

    (Up&Coming '22 盛夏号掲載)
    戻る
    Up&Coming

LOADING