2025年8月24日(日)~28日(木)の5日間、アメリカ合衆国ジョージア州・アトランタのGeorgia World Congress Center会場にてITS世界会議アトランタ2025が開催されました。今年で31回目となるITS世界会議は世界最大規模のITS専門の国際会議で、ITSに関する情報発信の場として、世界の自動車メーカー、関連機器メーカー等が一同に集結し、技術紹介や展示を行っています。フォーラムエイトは、2004年の第11回ITS世界会議愛知・名古屋以降、毎年出展を行っています。
本年は“Deploying Today, Empowering Tomorrow”と題して、61ヶ国から約6,000人が参加しました。
フォーラムエイトは、今回は「デジタルツイン、メタバースを実現するJapan Made ソリューション VR/CG/NFT~自動運転・シミュレーション環境の提供~」をメインテーマに出展しました。ブースでは、Webプラットフォームによる次世代の完全クラウドソリューション"メタバニアF8VPS"、ブロックチェーン技術を活用したNFTを生成する"まじもんF8NFTS"によるメタバース体験、3DVRソフトウェアVRDesign Studio "UC-win/Road"、フォースフィードバック・トルク制御が可能なステアリングトルク制御自動運転シミュレータ、アイトラッキング連携シミュレータ、ジェットコースターのシナリオを体験できるVRモーションシート、デジタルツイン・センシング等を展示し体験いただき、期間中、プレゼンテーションを随時行い【今年のものに更新】、活用事例の紹介や先進的な提案を行いました。
開始2日目にJapanパビリオンで行われたテープカットセレモニーでは、経済産業省 モビリティDX室長 伊藤 建氏、総務省 新世代移動通信システム推進室長 影井 敬義氏、警察庁 自動運転企画室長 成富 則宏 氏はじめ、日本から沢山の方が来場され、当社は武井副社長が参加しました。
今回の出展では、日本企業が同じエリアに集まったレイアウトとなっていました。今後も日本企業連合として自動車会社、関連機器メーカーとも連携し、一体感をもって、日本のモノづくり、技術、ITSの取り組みをJAPANブランドとして発信していくことが重要であると感じました。
当社ブース訪問視察では松田マネージャにてUC-win/Road、大阪万博に展示した月面走行シミュレータ、宇宙建設シミュレータ、メタバニアF8VPS、RallyNFTなど展示システムについて説明を行いました。
UC-win/Roadコーナーでは、自動運転の実現をサポートする検証・モニタリングシステム、SensoDriveによる自動運転デモ、自動運転車両のセンサーとして期待されるLiDARを掲示など、自動運転の最先端の取り組み状況を紹介しました。メタバニアF8VPS/まじもんF8NFTSコーナーでは、メタマスクによるメタバース空間の体験をしていただくとともに、NFTと親和性の高いメタバースとの連携活用を提案し、メタバース空間の構築とNFTコンテンツ情報の設置、コンテンツの特徴を伝える演出により、NFTコンテンツのアピールや取引容易性につなげるといった取り組みも紹介しました。期間中は多くの来場者にお越しいただき、特に月面走行を体験できるドライビングシミュレータは大盛況でした。
当社は、ITSという文脈で考えると、デジタルツイン・メタバース等の技術を活用したデータ連携プラットフォームの構築が強みになります。交通状況等を把握するデータとしては、プローブ情報や車両感知器データ、CCTVカメラの情報等があります。当社では、様々な情報ソースから収集したデータを連携し、可視化できるシステムの機能強化に取り組み、世界に向けて次世代のソリューションを展開していきたいと思います。
また、他国の出展社の中には、AIカメラ(AI技術を活用した画像認識機能を有するカメラ)に関する出展も多く、それらのカメラを活用した次のソリューション開発に対するニーズが多いと感じました。そのような観点では、AI技術を活用した画像認識の教師データ作成にわが社のVR等は活用できると考えます。
2026年のITS世界会議は韓国・江陵で開催となり、弊社も引き続き最新ソリューションの展示を予定しています。今後もVRを最大限に活用したITS技術や車両開発に関わるソリューション展開を進めていく方針です。また、ドライブシミュレータをはじめとするシステムは国内外で多くの導入事例があり、フォーラムエイト東京本社ショールームにも常時展示しています。ご興味をお持ちの方はぜひご覧ください。
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