第28回 ITS世界会議
日時:2022年9月18日~22日 会場:Los Angeles Convention Center

2022年9月18日(日)~22日(木)の5日間、アメリカのロサンゼルスで第28回ITS世界会議が開催されました。ロサンゼルス大会は当初2020年に予定されていましたが、新型コロナウイルスの世界的流行を受けて中止となっていました。L.A.コンベンションセンターで開催された本イベントはロサンゼルス市長のEric Garcetti氏をはじめ、米国、アジア太平洋地域、欧州の著名なITS関連のリーダーによるオープニングスピーチで幕を開けました。64カ国から6千人以上の業界関係者、専門家を含む記録的な数の来場者が集まりました。

今回のテーマは”Transformationby Transportation”で、211の企業・団体が出展しました。来場者はITS業界を牽引する世界各国からの出展社による最先端技術を駆使した製品、ソリューションのデモンストレーションを体験でき、大盛況となりました。ITS Asia-pacific、ERTICOと本イベントを共同主催したITSAmericaの社長兼CEO Laura Chace氏は、「今回も世界中から業界のリーダーが集まり、トランスポーテーション技術がいかに安全で環境に優しく、スマートな未来を創造するかについて話し合うことができ、大変うれしく思っています」と述べ、ITS America Events イベントディレクター at RXのJaime McAuley氏は「ITS世界会議2022は、未来のスマート・トランスポーテーション・ソリューションを開発するために、世界の業界専門家の団結を成功させました。国際的な多様性とフットプリントを見ることができ、素晴らしいイベントとなりました」と評価しています。フォーラムエイトは、コロナ禍前に開催された2019年のシンガポール大会以来の出展となり、「DX時代のMaaS・自動運転ソリューションデジタルツインを実現する3DVRソフトウェア」をテーマに、単独ブースで展示を行いました。

当社ブースでは、3D VRソフトウェアVR Design Studio UC-win/Roadと時計型の心拍センサーを連携し、ドライバーの心拍をモニタリングしながら運転シナリオと連動で運転の体験ができる「コンパクトドライビングシミュレータ」、Webプラットフォームによる次世代の完全クラウドソリューション「F8VPS」、ジェットコースターのシナリオを体験できる「VRモーションシート」、フォースフィードバック・トルク制御が可能なステアリングトルク制御自動運転シミュレータ、AUTOSAR・ROS/ROS2対応組込みシステム等、Roadと連携したADASソリューションや各種VR/AR/MRソリューションを展示しました。特に、VRモーションシートやドライビングシミュレータ、アイトラッキングシステムが来場者の関心が高く、多くの方に体験していただきました。また、「ずっとこのブースが気になっていた」と訪問してくださった他ブースの出展者の方もいらっしゃいました。

自動運転関連では、センサーとの連携開発や安全運転の研究用へのUC-win/Road利用のニーズが多かった印象です。また、デジタルツインについてのお問合せも多数いただき、Roadと連携したF8VPSでのモニタリングなどを提案いたしました。今後もITSシステム研究・開発をはじめ、DXを支援するソリューション・システムの拡張・展開を行ってまいります。


VRモーションシートでジェットコースター体験 アイトラッキングシステム
プレゼンテーションの様子


(Up&Coming '23 新年号掲載)
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