累計2,104人のユーザ様にご来場いただきました。
たくさんのご来場誠にありがとうございました。
また来年お会いいたしましょう!
第15回 FORUM8 DESIGN FESTIVAL 2021-3Days+EVE
2021年11月16日~19日
今回「ニューノーマルな」と冠されたEVEは「Creative re:design」をテーマに初めてオンラインで開催されました。毎年お馴染みのDJ ONI氏プロデュースの下、最新技術を駆使した映像表現やサウンド、多彩なアーティストによるパフォーマンスが融合し、コロナ禍の世界にあって、どんな場所でも誰であっても空間を超えて分かち合える喜びや癒しを表現。これまでに体験したことのない世界観が展開されました。
冒頭では、草月流の華道家 横井紅炎氏のLive華道による、情熱的な秋の色の生け花インスタレーションが広がりました。バレリーナANNA氏の華麗なダンス、タップダンサーLliy&Yukiによる多様性を表現したパフォーマンスは、リアルタイムのCG映像と融合してイベントを彩りました。
また会場には、8チャンネルの立体音響スピーカーにより音の中に包み込まれ、ドームに映像が投影される没入型サウンドファーニチャー「トラベルドーム」を設置。ドームの中に入ると、下からは虫の声、上からは雨の音、横からは小川のせせらぎが立体音響で流れ、調和の取れた電子音楽と美しい映像に包まれる。コロナで遠方に出かけにくくなっている中で、都会の雑踏を離れて12分間の心の旅に出かけることのできる作品として、デザインフェスティバルの3日間を通して人気を集めました。
演目の合間には、MCの多田カルティダ氏とバレリーナANNA氏による、型式認定取得の安全運転シミュレータやVR360シミュレータの体験レポートも中継。さらに、新刊書籍『都市と建築のブログ 総覧』著者の福田知弘氏に遠隔インタビューを行い、50都市の魅力がつまったコンテンツをご紹介いただきました。
FORUM8デザインフェスティバル3Days+Eveでは、毎年新たなソフトウェア、システム事例、研究が発表されています。とりわけ本年は、デジタルトランスフォーメーションDXの推進、テレワークなど新しい働き方の変革のただ中にあり、ソフトウェアやITシステムの活用が企業活動の根幹に存在する状況となる勢いです。
自動運転についてもモビリティ・アズ・ア・サービスMaaSに組み込まれていく流れだと考えられ、デジタルシティにおけるシミュレーションが必要となるでしょう。弊社では4省庁の自動運転関係部署の専門家に講演をお願いし、第5回自動運転カンファランスを開催します。毎回数多くの質問があり、皆様の疑問が解決されています。また、第19回3DVRシミュレーションコンテストでは、自動車研究、運転交通シミュレーション、まちづくりなど、様々な分野での活用手法が発表されます。また、UC-win/Roadは型式認定を得た「UC-win/Road安全運転シミュレータ」の中核技術であり、今回も新たな技術、機能の発表を予定しています。 Day2では、第8回学生クラウドプログラミングワールドカップCPWC、第10回学生BIM&VRデザインコンテスト・オン・クラウドVDWCの最終審査・表彰式を行い、世界中からノミネートされた学生チームが競います。最先端表現技術利用推進協会の第4回羽倉賞発表、第13回国際VRシンポジウムもご期待下さい。Day3では、地方創生国土強靱化やi-Constructionをテーマに内閣官房と国土交通省の専門家の方からご講演をいただきます。その後、第7回ナショナルレジリエンス・デザインアワードを開催し、国土強靱化や防災に貢献する様々な技術作品が発表されます。 出版披露が行われるDay1では、FORUM8パブリッシング新刊書籍「都市と建築のブログ 総覧」、「数値シミュレーションで考える構造解析 増補改訂版」など3冊の新刊発表を予定しています。展示コーナーでは360度シミュレータをはじめ、Shade3D Ver.21、スイートシリーズなどの最新版ソフトウェアも体験いただけます。また、HPではショールーム展示をベースにバーチャルツアーを公開する予定です。 本フェスティバルにて、フォーラムエイトのVR・CG、3DCAD、FEMを知っていただき、ソフトウェア、システムによるユーザの皆様、エンジニアの皆様の生産性向上、業務効率化を考える良い機会として、ぜひともご参加くださいますようお願い申し上げます。
09:50-15:20
第5回 自動運転カンファランス
道路設計、車輌開発、ITS、ADAS・自動運転などの高度研究開発で幅広く活用されているUC-win/Roadの最新機能やシステム開発事例を紹介します。第5回を迎える自動運転カンファランスでは、国内外の最新動向や課題・展望について関係省庁より講演いただきます。
道路設計、車輌開発、ITS、ADAS・自動運転などの高度研究開発で幅広く活用されているUC-win/Roadの最新機能やシステム開発事例を紹介、第5回を迎える自動運転カンファランスでは、国内外の最新動向や課題・展望について関係省庁よりご講演いただきました。
09:50-10:00
「第14回 FORUM8デザインフェスティバル開催のご案内」 代表取締役社長 伊藤 裕二
デザインフェスティバルのDay1(2020年11月18日)は、まず当社代表取締役社長の伊藤裕二が開会あいさつ。
会社概要やこれまでの歩み、最近の事業・活動・新しい取り組みの紹介、17日に行われたEVEの模様の紹介およびDay1のスケジュールを案内。
10:00-10:35
我が国が自動走行分野において競争力を確保し、世界の交通事故の削減をはじめとする社会課題の解決に積極的に貢献するため、経済産業省と国土交通省が共同で「自動走行ビジネス検討会」を設置し、自動走行の実現に向けて産学官で取り組むべき課題を設定し、必要となる取組を推進している。本講演では、本検討会が本年5月にとりまとめた「自動走行の実現に向けた取組方針Version4.0」の概要、当該取組方針に基づく実証プロジェクトの実施状況など、経済産業省における自動走行の実現に向けた取組を紹介する。
「第5回自動運転カンファランス」のオープニングは、経済産業省製造産業局自動車課ITS・自動走行推進室長の植木健司氏による特別講演「経済産業省における自動走行の実現に向けた取組」。同氏は初めに、自動車産業が直面するトレンド「CASE(コネクテッド、自動運転、シェアリング&サービス、電動化)」の概念、その推進に向けた他省庁との連携、CASEに関する研究開発から本格普及へのこれまでの流れと今後の見通し、MaaS(Mobility as a Service)を含むモビリティ社会構築に向けた対応の方向性を概説。その上で、自動運転の意義 1)安全かつ円滑な道路交通、2)快適に移動できる社会、3)産業競争力の向上・関連産業の効率化)、自動運転システム、自動運転レベル(SAEレベル0~5)の定義について整理。併せて、商用車で先行するレベル4の社会実装の取り組み、世界の自動運転(レベル3・4に関する制度整備など)の動向、自動運転実現に必要な取り組み(技術開発、インフラ・制度整備、社会受容性の向上)に言及。さらに、社会実装を推進していく立場から経産省の自動運転に関する取り組み、自動運転サービスの実現・普及に向けロードマップに沿った実証実験の推進状況へと展開。強調領域10分野(地図、通信インフラ、認識技術、判断技術、人間工学、セーフティ、サイバーセキュリティ、ソフトウェア人材、社会受容性、安全性評価)に関する取り組みにも触れます。
10:35-11:10
情報通信技術の進展は目まぐるしく,自動運転の実現においても情報通信が果たす役割への期待が高まっている。この講演では,自動運転の実現に向け,総務省における情報通信技術の研究開発等をご紹介するとともに,5Gやその先の新しい無線通信技術に関する総務省の取組についてご紹介する。
次いで、総務省総合通信基盤局電波部新世代移動通信システム推進室室長の五十嵐大和氏が「自動運転の実現に向けた情報通信の動向と総務省の取組」と題して特別講演。ITS(高度道路交通システム)の総務省的進化イメージ、そこでの電波利用と同省の関わり、運転支援システムに係る同省の施策概要について述べた上で、特にConnected Carの実現イメージ、Connected Car社会の実現に必要な通信要件を整理。車両と様々なモノとの通信を意味するV2Xに言及。また進行中の、次世代V2Xシステムに必要な技術的検討、同システムの既存システムに与える影響の検証、加えて内閣府主導のSIP(戦略的イノベーション創造プログラム)を通じた自動運転に必要な通信要件の検討、自動運転社会の実現に必要な情報通信技術のロードマップの策定、交差点周辺情報のリアルタイム把握や当該情報を必要とする車両に配信する技術の研究開発、日本のITS技術の国際展開について紹介。併せて、移動通信システムの進化とデジタル社会の将来イメージ、それを支える5Gの推進、ローカル5Gの検討、5G総合実証試験、課題解決に向けた開発実証などへと展開。さらに、Beyond 5G/6Gに求められる機能、Beyond 5G推進戦略会議の全体像、Beyond 5G推進戦略のロードマップ、Society 5.0におけるBeyond 5G/6Gの位置付けについて解説しました。
11:10-11:45
国土交通省道路局では、中山間地域をはじめとした高齢化等の課題に対応するため、内閣府SIP事業と連携し、自動運転技術を活用した自動運転サービスの導入を目的とした、「中山間地域における道の駅等を拠点とした自動運転サービス」の実証実験を行っている。本講演では実証実験の結果や本格導入した事例を踏まえた道路法等の一部改正など、道路インフラとの協調による自動運転の安全で円滑な走行の実現に向けた取組について紹介する。
午前の部最後の特別講演は、国土交通省道路局道路交通管理課高度道路交通システム(ITS)推進室長の西川昌宏氏による「自動運転に関する国土交通省道路局の取組について」。去る6月に策定したビジョン「2040、道路の景色が変わる」で提案する持続可能な3つの社会の姿(誰もが自由に移動・交流・参加できる社会、世界の人・モノ・サービスが行き交い活力を生み出す社会、国土の災害脆弱性とインフラ老朽化を克服し安全安心して暮らせる社会)と、それに対応し自動運転の実現を道路インフラ側から支援する施策の方向性について概説。これを受け、山間地域の道の駅を拠点とした自動運転サービス実証実験(短期・長期、全国18箇所で実施)の具体例として、1)秋田県上小阿仁村の道の駅「かみこあに」、2)滋賀県の道の駅「奥永源寺渓流の里」、3)島根県の道の駅「赤来高原」をそれぞれ拠点に行われた実験の概要、それらから浮かび上がった課題と対応策を整理。技術課題とともに、そこでのビジネスモデル構築課題の重要さを強調。また自動運転に対応した道路空間に関する検討会(2019年7月議論着手)が2025年までの政府目標達成に向け提言(同年11月)した中間取りまとめと、それを踏まえた道路法改正について説明。加えて、高速道路インフラ活用の一環としてトラック隊列走行の実現に向けた取り組み、そこでの合流部等での情報提供、先読み情報提供、車線レベルでの道路交通情報の提供といった課題解決策にも言及します。
13:00-13:20
午後からはまず、古屋圭司衆議院議員(「自動車文化を考える議員連盟」会長ほか)が来賓あいさつ。大の運転好きを自負する氏は少し複雑としつつも、世界で初めて国交省から自動運転レベル3の型式指定を取得した本田技研工業の話題に触れ、自動運転の本格化に向けたモメンタムの一端と位置づけ。そのもたらす経済的・技術的インパクト、さらにメリットとデメリット両面を対比。政治家としての観点から、今後の国際競争も踏まえ、広範な政府組織を挙げていっそう取り組みを強化していくべきとの考えを語ります。
13:20-13:55
国土交通省自動車局では自動車の安全基準の策定等による安全なクルマ作りの推進や先進技術を利用した安全運転支援システムを搭載する自動車の開発・実用化・普及の促進等を通じて、交通事故の削減に大きく貢献することを目指している。本講演では自動運転の実現に向けた国土交通省自動車局の最新の取り組みについて紹介する。
午後最初の特別講演は、「自動運転の実現に向けた取組について」と題し国土交通省自動車局技術政策課自動運転戦略官の多田善隆氏が特別講演。自動運転の意義に触れた後、自動運転レベルのうち特に今後注目されるレベル3・4(限定された走行環境条件での自動運転)の位置付けを解説。その上で、1)自家用車、2)移動サービス、3)物流サービス(トラック隊列走行)、4)物流サービス(自動配送ロボット)それぞれについて政府目標、現状、課題を紹介。また、2020年に実現する自動運転像として、レベル3対応の自家用車の市販化や自動運転移動サービス(限定領域で遠隔監視・操作)の実証実験をはじめ、1)自家用車の高速道路での自動運転に向けた改正道路運送車両法・自動運転車に関する安全基準の施行、2)無人移動サービスに関する主な自動運転実証実験、3)トラック隊列走行(後続有人・無人)の実証と技術開発、4)自動配送ロボットの実証実験開始などを列挙。併せて、国のプロジェクトの実証について目的ごとに検証内容と今後の課題を整理。さらに、道路運送車両法の改正点や自動運行装置の保安基準等(いずれも2020年4月施行)、国連自動車基準調和世界フォーラム(WP29)の自動運転専門分科会(GRVA)を中心とした自動運転技術に係る国際基準検討体制、「ラストマイル自動運転車両システム」ガイドラインの概要について説明。自動運転における損害賠償責任、自動運転車事故の原因究明・調査分析、衝突被害軽減ブレーキ等運転支援装置の過信防止啓発の取り組みにも触れます。
13:55-14:30
自動運転技術については、交通事故の削減、渋滞の緩和等に不可欠な技術と考えており、警察としても、我が国の道路環境に応じた自動運転が早期に実現されるよう、その進展を支援する観点から各種取組を実施している。本講演では、自動運転の実現に向けた警察の取組について、自動運転の技術の実用化に対応する道路交通法の一部改正(自動運転関係)や公道実証実験の環境整備を中心に紹介する。
同カンファランス最後の特別講演は、警察庁交通局交通企画課自動運転企画室長の畠山雅英氏による「自動運転の実現に向けた警察の取組について」。交通弱者の被害が際立つ日本の交通事故状況の特徴を説いた後、自動運転レベルの概要、2020年目途に自家用車の高速道路でのレベル3実現、2025年目途に自家用車の高速道路でのレベル4実現などを掲げる自動運転実現に向けたロードマップ、同庁の調査検討委員会の活動について解説。その上で、1)レベル3実用化に向けて自動運行装置の規定、同装置を使用する場合としない場合の運転者の義務、作動状態の記録・保存義務などを含む道路交通法改正(2020年4月施行)、2)レベル4実用化に向けた交通ルールの課題に関する調査検討の概要を説明。さらに今後一層ウェートの増す実証実験を視野に、1)特段の許可や届け出なしに実施可能な公道実証実験の対象を明確化した「自動走行システムに関する公道実証実験のためのガイドライン」(2016年策定)、2)ガイドラインの方法によらない実証実験や特別な形状の自動車を用いた実証実験を安全かつ円滑に行うための(遠隔型自動運転システムや特別装置自動車に関する)道路使用許可基準の明確化、3)自動配送ロボットについての公道実証実験の手順と同庁の支援策、4)第2期SIPの自動運転関連同庁施策のうち2020年度に取り組む路側インフラを通じた信号情報の提供、クラウド等を活用した信号情報の提供、GNSS(位置情報)等を活用した信号制御について、具体的に紹介しました。
14:30-15:20
「UC-win/Road 安全運転シミュレータ ~国家公安委員会型式認定~、VR適用事例」
フォーラムエイト執行役員 システム営業マネージャ 松田克巳
国家公安委員会の運転シミュレータ型式認定を取得したUC-win/Road 安全運転シミュレータについて、ご紹介します。また、自動運転・ADAS・モビリティ分野におけるVRデジタルプラットフォームを活用した最新事例事例、AUTOSAR準拠の組込システム開発サービス、Shade3DとVRの連携、ARシステム、VR推進協議会の取り組み、国産3Dゲームエンジンスイート千鳥エンジンについてもご紹介します。
特別講演を受けた午後の部前半の締めくくりは、「Virtual Reality Design Studio UC-win/Roadプレゼンテーション」。初めに当社担当者が「UC-win/Road安全運転シミュレータ~国家公安委員会型式認定~、VR適用事例」と題し、UC-win/Roadを核とするデータ処理の全体フローに触れつつ、オープンな点群データを活用したリアルタイム運転シミュレーションについて動画を交えて解説。次いで、国家公安委員会の運転シミュレータ型式認定を取得したUC-win/Road安全運転シミュレータ、放送中の「FORUM8×パックン」新CM、AUTOSARに対応した自動車ECU向け組込み開発の新サービス、最近の特徴的なユーザ事例、視線計測プラグイン、オブジェクト検出プラグイン、シミュレーションリアルタイム連携プラグインオプション、シェーダカスタマイズ、VISSIM連携プラグイン、VR-NEXT®、Shade3D Ver.21、ARソリューション、バーチャルショールームなどを紹介しました。
「VR世界のランドスケープとFORUM8製品開発の進化」
フォーラムエイト執行役員 VR開発テクニカルマネージャ ペンクレアシュ・ヨアン
UC-win/Roadの開発に関する最新情報とバーチャルリアリティの新たなウェブサービスを紹介いたします。特に研究開発の利用目的を支援する新たなC++API、運転と交通シミュレーションの拡張、VRシミュレーションを本当に活かす4D-5Dシミュレーションについて紹介を予定しています。また、これからのVRとクラウド技術の付き合い方、VR-NEXT及びWebのVRアプリケーションの新しい取り組みと今後の展望について説明いたします。
最後に「VR世界のランドスケープとFORUM8製品開発の進化」と題して当社開発担当者がプレゼンテーション。現行UC-win/Roadの新機能として運転・天候・音声の各シミュレーションや3D編集機能の改良点、FBXファイル出力や4Dシミュレーションへの対応を列挙。次いで開発中のUC-win/Road Ver.15(2021年2月リリース予定)の新機能としてC++APIやBIM/CIMへの対応、4D→nD(多次元)シミュレーション、レンダリング速度アップなどの性能改善に言及。さらに、VRソリューションの開発環境やビジョンと併せ、glTF Viewer(VR-Next®)やバーチャル展示システム、今後の開発キーワードなどにも触れます。
17:20-17:40
イベントと併せて出版されるフォーラムエイトパブリッシングの新刊3点を紹介。執筆者・監修者の皆様をお招きして、各書籍の内容をご紹介いただきます。
書籍内容の詳細はこちらをご参照下さい
「数値シミュレーションで考える構造解析 増補改訂版」
吉川 弘道 氏
「都市と建築のブログ 総覧 -50+Notes on Captivating Destinations-」
福田 知弘 氏
「表現技術検定 データベース 公式ガイドブック」
石河 和喜 氏
今回のデザインフェスティバル開催に合わせ、フォーラムエイト パブリッシングは3書籍を刊行しました。そこでDay1の最後に、各著者による講演を実施しています。
初めに「数値シミュレーションで考える構造解析 増補改訂版」の著者、吉川弘道・東京都市大学名誉教授が初版から10年振りの、「ソフトで学ぶ非線形解析と応答解析」の副題を冠する本書の位置づけを紹介。自らその特徴を、1)シミュレーションや事例で構造解析を示す狙いから事例解析、数値シミュレーションおよびパラメトリック解析を列挙、2)「エンジニアは絵が命」との信念を反映し分かりやすい図表や写真を多数収容、3)設計や解析に必要なポイントを整理し、特に「解析は数値実験」との観点から関連する解析を精力的に提示した、と振り返ります。その上で、1)独立した構成で必要な箇所から読み始められる、2)具体的なモデル化、解析結果の見方/判断等を涵養でき、定性的・定量的判断の理解に有用、3)設計/建設エンジニアの入門書、あるいは高専/大学などの教育教材としての使い勝手を意図した、と解説。本書で入門・涵養し、NaRDAをゴールにという流れを描きます。
続いて、「都市と建築のブログ 総覧 -50+Notes on Captivating Destinations-」の著者、福田知弘・大阪大学大学院教授は当社季刊誌「Up & Coming」で2009年秋から担当する同名コーナーに言及。自身が学界やプロジェクトへの参加、街づくりや環境活動を行っている地域への取材などを通じ執筆を続けてきた同コーナーが連載50回を迎えたのを機に、内容をブラッシュアップするとともに再編した、と今回書籍化の経緯を語ります。そこでは、教授が参加し、地域を核とする産官学の複数共同研究プロジェクトの取り組みも併せて紹介。また、コーナーは当初、単に氏が各都市を紹介するという企画でスタート。その後、氏が「紹介する都市をフォーラムエイトで3Dデジタルシティにしては」と提案したのを受け、その構築も並行して進展。今回出版に合わせ、やはりブラッシュアップされた3Dデジタルシティにネット上でアクセスできるよう整備されている、と動画を交えて説明しました。
出版書籍講演のクロージングは、「表現技術検定 データベース 公式ガイドブック」の著者で、フォーラムエイト常勤監査役 兼 大同大学情報学部非常勤講師の石河和喜氏がまず、同書は前年刊行された(情報処理)編(著者同)に続くシリーズ第2弾と位置づけ。その上で、最先端表現技術利用推進協会が主催する表現技術検定の受験者向けガイドブックという同書の役割を踏まえ、データベースの基本的な知識を身に着けてもらおうとの狙いを説きます。そのため、初めにデータベースの仕組みを概説。次いで、事物・事象からデータ、情報、知識、知恵へと至る情報ピラミッドを例にデータと情報の概念を解説。さらに、同書でウェートを置いて扱うリレーショナルデータベースの構造について詳述。最後に、データベースを「知識発見の礎」との考え方を示し、データマイニングやAIの話題にも触れながら、日ごろ利用している割にその中身についてはあまり意識されていないデータベースのことをこの機会に知っていただければ、との思いを語りました。
15:35-17:20
-第19回 3D・VRシミュレーションコンテスト・オン・クラウド表彰式- The 19th 3DVR Simulation Contest
国内外から高度なVRデータ作品が応募される“3D・VRシミュレーションコンテスト・オン・クラウド”。土木・建築や交通・自動車分野に加えて、環境、災害対策、教育訓練、医療など、活用分野が広がっています。表彰式ではVRの専門家による詳細な受賞作品解説を実施。今後のUC-win/Roadの進化と可能性を見出すことのできる見どころの多いイベントです。
施⼯性を上げるためには、現場状況を正確に把握し、計画に反映させることが⼤切です。今回、⼯事を⾏う前に点群データを採取し、さらに設計図⾯から正確に部材をモデル化し、現場状況等を表現。そして、想定している⼯事内容を表現し、施⼯性を検討しました。
Day1午後の部後半は「第19回 3D・VRシミュレーションコンテスト・オン・クラウド」の表彰式が開催されました。
これに先立ち10月16日までに応募いただいた多数の作品の中から、10月23日の予選選考会で10作品をノミネート。これら作品を対象に11月5日~15日、VR-Cloud®を利用して行われた一般投票の結果も加味。11月17日に審査委員長の関文夫・日本大学理工学部土木工学科教授、審査員の傘木宏夫・NPO地域づくり工房代表および原口哲之理・名古屋大学未来社会創造機構客員教授から成る本審査会(フォーラムエイト東京本社)で各賞が決定されています。
その結果、グランプリ(最優秀賞)に輝いたのは、ショーボンド建設株式会社の「橋梁補修時の施工VRシミュレーション」。これは、工事を行う前に点群データを採取するとともに、設計図面から正確に部材をモデル化。施工現場状況と想定する工事内容をVRで表現し、施工性を事前に検討したもの。シナリオ設定により個々の施工シミュレーションをアニメーションで確認可能。維持管理の複雑な工程をはじめ、建設重機や足場なども含む「ザ・建設工事」と言える世界をそのまま緻密かつリアルに再現した、と評価(関氏)されました。
準グランプリ(優秀賞)は、国土交通省九州地方整備局九州技術事務所による「遠隔操縦操作訓練用シミュレータ」。熊本地震(2016年)により崩落した阿蘇大橋周辺を再現したVRデータを用い、実際の遠隔操作用コントローラを接続して災害時の初動対応を目的とする分解組立型バックホウの遠隔操作訓練シミュレータを構築。災害現場を模した空間で実際の機材を使用した訓練のイメージを体験することが可能。日頃から災害復旧の場面を経験しておくことは大事で、VRの世界を社会に実装していく好例(原口氏)と位置づけられました。
「安全運転走行評価診断シミュレータ」
医療法人社団城東桐和会 タムス浦安病院
「VR等体感型研修システム」
東日本高速道路株式会社
「除雪車運転シミュレータ」
株式会社NICHIJO
「DSを利用した本町通りのイメージハンプシミュレーション」
京都市立京都工学院高等学校
阪神高速道路車両軌跡シミュレーション
阪神高速道路株式会社
3D環境設計VRソフトウェアシステムのシナリオ構築及びVR表示
国家災害防教科技中心
建設ITジャーナリスト。生産性向上、環境保全、国際化といった建設業界の経営課題をBIM/CIMやICTの導入により解決するための情報を一歩先の視点で発信。
日本大学理工学部土木工学科卒業後、大成建設の土木設計部設計計画室にて設計・現場を経て、道路構造物、河川、公園のデザイン等を展開。2011年より現職。
環境アセスメント学会常務理事、自治体問題研究所理事、長野大非常勤講師 他。H17地球温暖化防止活動環境大臣賞受賞。著書に「仕事おこしワークショップ」等。
京都大学大学院機械工学専攻後、トヨタ自動車にて主に実験分野で車両運動性能開発、企画分野で将来車両企画を担当。2011年より名古屋大学特任教授。2019年より日本大学生産工学部 自動車工学リサーチセンター上席研究員。
GALLERIA 高性能ゲーミングノートPC
図書カード
賞状、トロフィー
GALLERIA 高性能ゲーミングノートPC、図書カード
Shade3D・ゲーミングプログラミングPC、図書カード
Insta360 EVO 360度カメラ
表彰盾、図書カード
※PC特別協賛 株式会社サードウェーブ
09:50-10:30
-第21回 UC-win/Road協議会- The 21th VR Conference
09:50-10:00
「第14回 FORUM8デザインフェスティバル開催のご案内」 代表取締役社長 伊藤 裕二
デザインフェスティバルのDay2(2020年11月19日)は、まず当社代表取締役社長の伊藤裕二が開会あいさつ。
Day1に行われた特別講演の概要、第19回 3D・VRシミュレーションコンテストの受賞結果、新刊書籍の紹介およびDay2のスケジュールを案内。
「Shade3Dの最新機能と目指す今後の展望、スイート千鳥エンジンの活用」
最新版Ver.21で実装された新機能および2D図面機能など「UC-win/Road」連携も含めた今後の展望と最新活用事例をご紹介いたします。また、新規に開発を行った国土交通省が策定したBIM/CIMモデルを照査・検査するためのガイドラインに対応する「BIM/CIM照査オプション」を実際のデモを交えご紹介いたします。2020年4月にリリースした非商用・アカデミー利用無料の国産3Dゲームエンジン「スイート千鳥エンジン」と「Shade3D」の連携についてもご紹介します。
Shade3D 製品プロフィール
高精度のモデリング、レイアウト、カメラ、光源、レンダリング、アニメーションなど、建築パースやインテリアデザイン、プロダクトデザインに必要な機能を搭載し、UC-win/Roadのモデリングツールとしての活用も可能です。最新版ではプログラミング教育を支援するアカデミックツールもリリース。
Day2(2020年11月19日)は、まず「Shade3Dの最新機能と目指す今後の展望、スイート千鳥エンジンの活用」と題して、当社担当者によるプレゼンを実施。Shade3Dの最新機能とUC-win/Roadリアルタイム連携を紹介し、国交省ガイドラインに対応したIFC入出力機能、BIM/CIM設計照査ツールについてもデモを行いました。また、スイート千鳥エンジンでは、最新機能としてポストエフェクトライブラリの追加について説明。サンプルを使用したデモに加えて、GIGAスクール準拠のプログラミングPCやパックン出演CMも紹介しました。
公開最終審査 10:30-12:00 / 表彰式 16:00-17:00
第8回 学生クラウドプログラミングワールドカップ
第10回 学生BIM&VRデザインコンテストオンクラウド
The 8th CPWC / The 10th VDWC
開発キットによるクラウドアプリのプログラミング技術を競う「第8回CPWC」と先進の建築・土木デザインをクラウドで競う「第10回VDWC」。本年はパキスタンから初の初戦通過チームがあり、日本を含むアジア、欧米など、いっそう国際的な様相を呈しています。公開最終審査では学生によるアイデア豊かなプレゼンテーションが行われます。
バンコク出身。日英タイ語MC、モデル、ナレーター
弊社提供のテレビCMに出演しているパトリック・ハーラン氏(パックン)による進行でお届けします。
今年で第8回となったCPWCは、UC-win/Road、VR-Cloud®およびスイート千鳥エンジンの開発キットによるプログラミングを競う国際学生コンペ。世界各国から27チームのエントリーがあり、最終的には7作品がノミネートされ、海外からの参加チーム中心にオンライン中継による最終審査と表彰式を実施しました。
各ノミネートチームのプレゼンでは、福田知弘審査委員長の「コロナ影響下でありながら非常に質が高い作品が多く、プレゼンの完成度も高かった」という言葉に象徴されるように、すべての審査員から高評価のコメントがありました。技術的には、自動運転、AIとセンサの技術を組み合わせたものが目立ち、将来的な実用化の可能性も高い取り組みが多く集まりました。
グランプリを受賞したKaAI(韓国・国民大学校)の「DrEyeVer: Detecting Objects on Driver’s Focus of Attention for Intelligent Vehicle」は、UC-win/Roadを搭載したドライビングシミュレータと、ウェアラブル型のアイトラッカーから取得したドライバーの視線情報を組み合わせており、ドライバーが周囲の車両の存在を認識できていない場合に警告が発せられるシステムとなっています。「ドライバーの視界データやアイトラックを活用したことや、インテグレーションの技術などに、総合的な完成度の高さを感じた」(福田審査委員長)。
「FutureForestCity」
金沢大学(日本) チーム名:FamilyLab
この作品は、スマートで持続可能な環境に優しい都市をカリマンタンにデザインしており、特別に設計したドローンAbeeと、その他の飛行車両が 街中を移動できるようにするためのユビキタスワイヤレス充電がメインコンセプトになっています。 Abeeとホログラフィックプロジェクションテクノロジーは、没入型の拡張現実(AR)環境を作成して、人々の日常生活をアシストします。 灼熱の太陽光への露出を減らし、雨水収集を実現することを考慮して、これらの問題に対処するために木の形をした複合機能をもつ建物が設計されています。 さらに、太陽エネルギー、バイオエネルギー、風力エネルギーなどの再生可能エネルギーが利用されています。
第10回VDWCのテーマは「インドネシア新首都カリマンタン「フォレストシティ」の未来モビリティ生活」。実行委員長の池田靖史氏は最終審査のプレゼンにあたって、交通渋滞の解消など先端的なモビリティの実現や、自然とデジタルを融合したエンタテインメントなど将来都市など、次世代のための持続可能な提案について言及。作品中に見られたパンデミックに臨む姿勢も高く評価しました。
グランプリを受賞したFutureForestCity FamilyLab(日本・金沢大学)は、スマートで持続可能な、環境に優しい都市をデザインし、特別に設計されたドローンAbeeとその他の飛行車両が街中を移動するためのユビキタスワイヤレス充電がメインコンセプトになっています。Abeeとホログラフィックプロジェクションテクノロジーが、没入型の拡張現実(AR)環境を構築して住民の日常生活をアシストする仕組みや、太陽エネルギー、バイオエネルギー、風力エネルギーなどの再生可能エネルギーなどのアイデアが統合されている点が、高く評価されました。
今回はオンラインで世界中の受賞者をつないでプレゼン・最終審査と表彰式を行うという初の試みとなりましたが、優秀賞を受賞した台湾の国立高雄大学Animal CrossingRainforest Veinでは、多数の仲間たちが駆け付けて出場チームを応援している様子が画面上でも中継され、会場に熱気を届けていました。
13:15-14:30
第6回 最先端表技協・最新テクノロジーアートセッション
13:20-14:00
講師プロフィール 東京大学大学院情報理工学系研究科電子情報学専攻・准教授。専門は画像・映像を中心とするマルチメディア処理や機械学習。
物体認識や翻訳など様々な分野でAIが活躍している。我々は様々なデータを組み合わせて「刺さる」「映える」「響く」といった人の感性・情動に訴えるモノやサービスの研究を進めている。本講演ではその最新事例をいくつかご紹介する。
Day2午後の部前半は、「第6回最先端表技協・最新テクノロジーアートセッション」を実施。まず、東京大学大学院情報理工学系研究科 准教授の山崎俊彦氏が、「AIで創出する新しい体験・価値」と題した特別講演を行いました。山崎氏は、画像認識、AI、ディープラーニングなどの技術を使った「魅力工学」をテーマとし、複数のデータを組み合わせて「刺さる」「映える」「響く」といった人の感性・情動に訴えるモノやサービスの研究を進めていることを紹介。この一環として、SNSの「いいね」数を上げるための方法を身近事例として取り上げ、会場の注目を集めました。
13:15-13:20 14:00-14:30
続いて、第4回となる羽倉賞発表と表彰式を実施。今年は過去最高数の作品が集まり、羽倉賞1作品/フォーラムエイト賞1作品/奨励賞4作品および、ノミネート賞7作品の、合計13作品が選出されました。
企業賞「フォーラムエイト賞」は、早稲田大学先進理工学部応用物理学科の「1枚画像からのフォトリアリスティックな歌唱およびダンスキャラクタ自動生成」。顔写真から高精細な顔モデル、歌唱音声からリアルな表情を生成し、ダンスのモーションキャプチャ技術を組み合わせて、歌って踊るキャラクター自動生成を実現しました。
羽倉賞は、北陸最先端音響工学研究所による「能登ひばスピーカー」が受賞。初めての「音」のみによる表現の作品となりました。スピーカーユニットを電流駆動し、検知した起電力及び電流信号からボイスコイル速度を高速アナログ信号処理により予測し、フィードバック系を構成する革新的なスピーカー駆動回路技術で、センサレスのため高速応答で、一般的に使用されるスピーカーユニットに適用可能となっています。
14:30-15:45
第13回 国際VRシンポジウム
建築・土木・都市計画等の分野における世界各国からの研究者によって構成される「World16」のメンバーが集まって、VRの活用提案を発表・議論してきた国際VRシンポジウム。これまで、アメリカ・フェニックス(2008)、箱根(2009)、アメリカ・サンタバーバラ(2010)、イタリア・ピサ(2011)、 ハ ワ イ(2014)、 ギ リ シ ャ ・ テ ッ サ ロ ニ キ(2015)、大阪(2016)、ボストンMIT(2017)、ニュージーランド(2018)、フランス・パリ(2019)で実施されました。研究・開発、World16と弊社の連携によって実現されるパッケージ製品への展開について成果発表を目標として、アリゾナ州立大学の小林佳弘氏の進行により開催されます。
進行役
アリゾナ州立大学
各プロジェクトをどの様にフォーラムエイトの製品開発に繋げていくか、具体的な見通しと今後の展望について説明します。
国際VRシンポジウムでは、世界各国・各分野からの大学研究者「W16」が集まって、毎夏場所を変えて実施されるサマーワークショップに参加し、11月のデザインフェスティバルでは、メンバーがそれぞれの研究成果を発表しています。アリゾナ州立大学の小林佳弘氏が代表となって活動を続けており、今回で13回目の開催を迎えました。今年は新型コロナの影響もあり、サマーワークショップと国際VRシンポジウムの両方が、オンライン開催となりました。本シンポジウムでは、毎年UC-win/Roadの先進的な活用を模索するユニークな研究開発が発表されています。
covid-19の影響を受けコミュニケーション手段の世界が大きく揺れました。今回は建築設計の教育の一環としてWeb上のバーチャルツアーアプリケーションの活用について発表します。
新型コロナ流行を受け、建築設計教育の一環としてWeb上のインタラクティブなバーチャルツアーアプリケーションの活用を提案。将来的には、展示会や住宅展示場、観光等での活用を視野に入れています。
AI技術を使った交通制御への挑戦、道路使用者から見た快適さを中心に考えた最適な交通制御とは?またVR技術を使って検証!
AI技術、ニューラルネットワークによる交通制御について研究。順列等の数学的な確率のアプローチから情報を回帰させて認識・判断を行い、どのような形の交通制御がドライバーにとって快適かについて検証しました。
最適な環境造りのため人の行動分析し理解する必要があります。視線計測装置を用いた多次元的に分析するシステムの開発と今後の発展について説明します。
ボクセルヒートマップを用いて3D情報を収集し、フォーカスポイントを絞ることで、空間内での人の行動分析システムを構築。アイトラッキングから、ベクター、時間、ポジションデータにより定量的な分析ができます。
映像などの情報に含まれている根本的な要素がディープラーニングにより抽出され、潜在空間として生成されます。元の現実と異なる角度で潜在空間を表現しなおすGANとバーチャルリアリティとどのように組み合わせて活用できるかについて発表します。
映像などの情報に含まれている要素をディープラーニングにより抽出し、新たな空間を生成するGANについて発表。キャラクターの再生成や景観スタイルを変更するセグメンテーションも使用できます。
アートやエンタテインメントで体験者の感覚を如何に刺激することで与える印象が大きく変化します。高精度の3Dモデリングと模型をVR技術で融合させて得られた効果とは?今回の研究成果を説明します。
3Dモデルから制作した実模型を、VIVEトラッカーセンサーでUC-win/Roadに連携。テクスチャリングを行って紙のモデルを作成し、 建物を増やしてスタックアップしていくことで、実際のまちづくりのような表現を行いました。
点群は3D形状を詳細にとらえるものでありながら立体感のある可視化に様々な工夫が必要です。今回は色と輝度情報がない点群データから立体感のある表現技術と可視化のツールの開発について説明します。
エッチングやシェーダーにより立体感を伴って点群を可視化。色と輝度情報の欠けた点群データを使用し、点群サイズやデータ自体の数値を変えることで分析を行って、ライティングや色等の変更をかけています。
没入感のあるARを考えると本格的なVRヘッドセットを想像します。今回は軽量で楽に没入感を与えるAR技術の研究開発を紹介いたします。
テーブルトップに固定されたスクリーンにUC-win/Roadのデータを投影するマッピングを、Hololensやジェスチャーなど遠隔操作できるうARシステムを構築。今後も拡張開発を行っていく予定です。
VR技術の発展に伴いコンテンツの作成が増えています。快適なVR体験のため、VR酔い対策など専門性の高い分野でもあります。VRの活用と普及促進のためプロデュースを支援する新たなVRコンテンツ評価技術の開発への挑戦について話します。
VR酔い低減のため動画用のシェーダーを拡張。動画データからヒートマップを加速度、絶対速度などから作成でき、高速でリアルタイム生成することが可能です。シェーダーによるブラ―効果なども紹介しました。
covid-19をはじめ感染リスクを制御しながら、長期的に継続可能な対策をシミュレーションで見極める!本プロジェクトはエージェントを用いた感染拡大と対策シミュレーションを行います。またその結果を理解しやすいVRで表現します。
重要な遺産のデジタル保存に点群が良く使われています。点群を使って遺産をバーチャルリアリティでどのようによみがえらせるかを考えました。今回検討した技術とその効果について説明いたします。
シェーダーをカスタマイズし点群にフィルタをかける機能を開発し、パーティクルをヘキサ、ブラッシングストローク、クリスタルや渦巻などにリアルタイム変換。それぞれ異なる表現が可能となりました。
衝突事故の原因調査に衝突の物理シミュレーションによる再現が使われているが、VRを用いた再現ができればどのような効果が期待できるかについてプレゼンテーションを行います。
車やバイクの衝突時の衝撃を物理シミュレーションで可視化。霧や雨など視界不良時の走行シミュレーションも可能です。今後も降雪時など、さらに検証を重ねる予定です。
欧州でのBIM/CIMについての活用状況とUC-win/Roadに期待されるインパクトについて発表いたします。
UC-win/Roadを持続可能な街づくりに生かすための研究。IFCデータにより、インフラ整備に必要な重機、道路、ランプ、樹木などの数から時間やコストを計算し、データを提案します。
17:00-17:30
第6回 ジュニア・ソフトウェア・セミナー 表彰式
小中学生対象の「ジュニア・ソフトウェア・セミナー」で作成されたVRデータの中から、優れた作品を表彰します。
毎年の冬休み・春休み・夏休みに、小中学生向けのワークショップとして開催されている「ジュニア・ソフトウェア・セミナー」では、参加者1年間で作り上げたVR作品をデザインフェスティバルで紹介し、表彰しています。会場とオンラインそれぞれから参加者の皆さんが集まり、今年もお馴染みのパックンがコメンテーターとして参加。ゴールドプライズ12作品、シルバープライズ10作品、ブロンズプライズ3作品と、過去最高の合計25作品が表彰されました。
10:00-15:15
-第14回 デザインカンファランス IM&VR・i-Constructionセッション- The 14th Design Conference
国土交通省の推進するBIM/CIMおよびi-Constructionを視野に入れて、耐震・防災・情報化施工等における専門家の方々にご講演いただきます。また、性能設計から維持管理まで様々なフェイズを網羅する弊社のCIM活用ソリューションや、SDGsミッションを踏まえた活動についても紹介します。
10:00-10:10
「第14回 FORUM8デザインフェスティバル開催のご案内」 代表取締役社長 伊藤 裕二
デザインフェスティバルのDay3(2020年11月20日)は、まず当社代表取締役社長の伊藤裕二が開会あいさつ。
Day1・Day2に行われた特別講演の概要、第19回 3D・VRシミュレーションコンテスト・CPWC/VDWC・羽倉賞の受賞結果の紹介およびDay3のスケジュールを案内。
10:10-11:10
講師プロフィール 2000年に建設省(現 国土交通省)に入省。北海道大学大学院修士課程修了。山形河川国道事務所長などを経て、2019年4月より現職。
我が国において将来懸念される労働力不足や、担い手不足などの課題に対応していくため、国土交通省では、建設現場におけるICT活用や施工時期の平準化等を進める「i-Construction」を推進している。また、コロナウイルス感染症を契機として、デジタル技術を活用した非接触・リモートの働き方等インフラ分野のデジタル・トランスフォーメーションにも取り組んでおり、本講演では、これらの取組を包括的に紹介する。
Day3(2020年11月20日)は、国土交通省 大臣官房技術調査課 建設生産性向上推進官の廣瀬健二郎氏による「i-Constructionの推進について」の特別講演からスタート。最初に、公共技術を取り巻く現状として、建設業従事者の高齢化や長時間労働見直しの動きについて触れ、i-Constructionと新技術の活用による課題解決の展望を説明。ICT施工の工種拡大、現場作業の効率化、施工時期に平準化に加えて、建設プロジェクト全体を3次元データでつなぎ新技術、新工法、新材料の導入、国際標準化等の取り組みを紹介し、制度整備と中小事業者参入支援の重要性を説きました。
さらに、新型コロナ感染症を契機とした、非接触・リモートの働き方等におけるデジタル技術の活用推進や、インフラ分野のデジタル・トランスフォーメーションといった話題も含め、包括的な取り組みを紹介しました。
11:10-12:00
「DX時代の生産性向上を実現するIM&VR ~VRデジタルプラットフォーム~」
i-Construction、BIM/CIMの推進が進められる中、IM(Information Modeling)&VRソリューションを活用した情報化施工、防災、減災分野における適用事例を中心に紹介します。また、フルクラウド対応のUC-1Cloud自動設計シリーズ、積算との連携も可能なクラウド会計シリーズ、PCに保存された重要性・機密性の高いデータ消去の確実性を担保するスイートデータ消去、VR Design Studio UC-win/Roadによる4Dシミュレーションなど最新のBIM/CIMリクワイヤメントへの対応についてもご紹介します。
フォーラムエイトのDXソリューションの核となるVRデジタルプラットフォームの詳細を中心に取り上げ、スイートデータ消去、スイート建設会計、バーチャルショールームなどの最新ソリューションも紹介。
13:15-14:15
講師プロフィール 1994年4月に建設省(現 国土交通省) に入省。国土交通省近畿地方整備局 総務部長を経て、2019年7月より現職。
近年、災害が頻発化・激甚化する中、国民の生命や財産を守る国土強靱化の推進は喫緊の課題である。国土強靱化の概要のほか、政府、地方自治体、民間における国土強靱化の最近の取組内容について紹介する。
Day3午後の部前半は、内閣官房 国土強靱化推進室 参事官 山本泰司氏による「国土強靭化に向けた最近の取組」と題した特別講演を実施。これまでの災害のデータに基づいて示す「国土強靭化の必要性」およびその定義から始まって、近年大きな災害が立て続けに発生したことを契機として進められている「3カ年緊急対策」の概要と実施状況を紹介。河川の掘削や堤防のかさ上げ、病院への自家発電装置配備、空港ターミナルの浸水対策、携帯基地局増設などを例に挙げ、今後の継続的な活動について説明しました。
さらに、国土強靭化普及に向けた取り組みとして、自治体と民間企業による協力の重要性を強調。出前講座をはじめとした自治体支援、民間への呼びかけによるBCP策定や防災関連商品・サービスの提供、普及啓発や人材育成といった、「共助」推進について紹介しました。
15:30-17:00
-第7回 ナショナル・レジリエンス・デザインアワード 各賞発表と表彰式- The 7th National Resilience Design Award
国土強靭化に資する具体的な活用事例と成果が集う「ナショナル・レジリエンス・デザインアワード」。
エンジニアをはじめとした関連分野の皆様にとっての情報提供・技術研鑽の場となることを願って、構造解析(土木・建築)、地盤工学、水工学、防災の分野を対象とした優れた作品を紹介・表彰します。
使用プログラム:Engineer's Studio®
水槽構造物の設計においては、実際の形状に対し、任意位置で輪切りにした2次元断面モデルとして検討を行う場合が多いが、その形状が複雑な場合や躯体寸法条件等から、そのモデル化が妥当なのか疑問視される場合がある。本検討においても当初は従来通りの2次元断面モデルで検討を行ったが、その後、提案型として実物通りに板要素を用いた3次元モデルを作成し、解析・照査することで照査結果にどのような傾向があるか比較を行い、モデル化の妥当性について確認した。
構造解析(土木・建築)や地盤工学、水工学、防災の各分野を対象としたノミネート作品について、審査委員長の吉川弘道氏(東京都市大学名誉教授)、審査員の守田優氏(芝浦工業大学副学長・工学部土木工学科都市環境工学研究室教授)および若井明彦氏(群馬大学大学院理工学府教授)が事前に最終審査会を実施。これにより各賞が決定され、11月20日のDay3に表彰式が開催されました。
グランプリは、株式会社日本水工コンサルタントの「既設水槽構造の2次元および3次元モデルによる耐震検討結果比較 -モデル化の違いによる解析・照査方法の妥当性を確認-」が受賞。Engineer's Studio®を活用した水槽構造物の耐震補強設計で、従来通りの2次元断面モデルでの検討に加えて、提案型として実物通りに板要素を用いた3次元モデルを作成し解析・照査することで、照査結果にどのような傾向があるかの比較を行い、モデル化の妥当性について確認しました。「水槽構造物や池上構造物などでは、2次元と3次元のどちらを採用すべきか悩んでいるというコンサルタントも多く、本作品はそれを具体的な事例としたことが評価できる」(吉川審査委員長)。
続く準グランプリは、内外エンジニアリング株式会社の「観測地震動による耐震性能照査手法の検証 -実際の観測地震動を用いた頭首工の耐震性能照査結果と被害状況の比較検証-」が受賞。各施設の対策の要否や優先順位を決定するために、それぞれの耐震性能を把握することの必要性を課題として挙げ、より実態に即した評価がその効率的な実施やコスト低減につながることを説明。Engineer's Studio®により、実際の観測地震動を用いて頭首工の耐震性能照査を行い、照査結果の損傷状態が実際の被災状況と整合するかを比較検証した事例として発表しました。「検討の緻密さ、完成度を評価し、準グランプリに選定した」(守田氏)。
最後に吉川審査委員長が、「学術論文でも設計計算書でもなく、ひとつのパネルの中で作品としてレジリエンスに寄与した具体的なテーマを示す」というNaRDAの意義を強調。来年に向けて、図表や数値等を巧く活用したさらにわかりやすい作品表現への期待を述べて総括しました。
建設ITジャーナリスト。生産性向上、環境保全、国際化といった建設業界の経営課題をBIM/CIMやICTの導入により解決するための情報を一歩先の視点で発信。
早稲田大学理工学部卒業、技術士(建設部門)、工学博士。専門は耐震設計、地震リスク、鉄筋コンクリート。土木学会論文賞、土木学会吉田賞他受賞。著書に『都市の地震防災』など7冊を上梓。
芝浦工業大学工学部土木工学科教授。専門は都市水文学、地下水水文学、洪水リスクマネジメント。著書に 「地下水は語る-見えない資源の危機」(岩波新書)。
群馬大学大学院環境創生理工学科教授。専門は地盤防災、地盤と構造物との相互作用等。コンピュータによる現象予測、極端気象時/巨大地震時のメカニズム解明と減災対策等の研究に取り組む。
14:15-14:45
「UC-1設計シリーズのBIM/CIMへの 取り組みと今後の展望」
UC-1設計シリーズでは、、シミュレーションや設計時のBIM/CIMモデルの活用を既に進めています。本講演では、これらの取り組みと3次元モデルや図面から設計を行うための新たなプログラムの紹介及びUC-win/Road、Shade3Dとの関係を含めた今後の展望について発表します。
CIM対応状況として、属性情報や工事件数、ガイドラインおよびリクワイヤメント、オンライン電子納品等を説明し、今後の展望として新製品のパラメトリックツールを紹介。
14:45-15:15
「FORUM8のFEM解析ソリューション」
フォーラムエイトのFEM解析シリーズより、自社開発のEngineer’s Studio(R)、総合有限要素法解析システムFEMLEEG、2次元弾塑性地盤解析Geo Engineer’s Studioの各製品における最新の解析事例と今後の開発予定などを紹介します。
Engineer's Studio®の機能と併せた最新の開発事例、FEMLEEGによるBIMモデルからの解析例や施工STEPを考慮した事例、Geo Engineer's Studioの液状化対応と近接施工の影響解析事例などについて説明しました。
※集合場所までの交通・宿泊は自己負担となります。
※応募者多数の場合は抽選となります。
フォーラムエイト 刊行書籍
www.forum8.co.jp/product/book.htm
開催期間中、ドライブシミュレータをはじめとした最先端のVR連携システムを一堂に集めて展示し、デモンストレーションを行います
デザインフェスティバル開催期間中、インターシティホール ホワイエ、オンラインにて当社システム展示を実施。
3D・VRシミュレーションコンテスト オン・クラウド