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 サポートトピックス・Shade3D

アニメーションの再生時間、フレーム数を求めるには?

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Shade3Dにてアニメーションを作成する基本的な工程として、シーン全体のモデリングや設定(表面材質やライティングなど)が完了したのち、形状に対して動きを与えるジョイント(ボーンや回転、ヒューマノイドなど)を設定します。


ジョイント設定後は「時間」や「フレーム数」に合わせて動きを設定しますが、その際に全体の再生時間やフレーム数、フレームレートがどのぐらい必要なのかを検討する必要があります。


「再生時間」「フレームレート(fps)」は、Shade3Dと言うより動画編集の基礎知識で、アニメーションを作成する重要な要素となりますので、今回は概要を解説いたします。

動画の再生時間やフレーム数を求める

「再生時間」を求める場合は、一般的な方法と違いはなく以下の数式で求めることができます。


フレーム数 / フレームレート(fps) = 再生時間(秒)


「フレーム数」を求める場合は、再生時間より逆算して以下の数式で求めることができます。


フレームレート(fps) × 再生時間(秒) = フレーム数

 

「フレームレート」は、1秒間に何枚の画像を使用するかを指定するものです。fps(frames per second)とも呼ばれ、動画を再生するメディアにより必要なフレームレートは異なります。考え方として60秒の動画を30(フレームレート)で作成する場合は、1800(フレーム数) / 30(フレームレート)の設定が必要になります。


また、映画の1カット20秒の動画のフレーム数を求める場合は、映画用のフレームレート「24(フレームレート)」×「20(秒)」をかけ480(フレーム数)が必要になります。


Shade3Dでアニメーションを作成する

アニメーションに関する設定は、アニメーションウィンドウより行います。
初期値では開始フレームが「0」、フレーム数「300」、フレームレートが「30」が指定されています。初期値のまま、アニメーションを作成する場合は、300(フレーム数)/ 30(フレームレート)で10秒の動画が作成されることになります。


【注意】
フレーム数は、最終フレーム位置の「フレーム数」より「-1」フレーム引かれて表示されます。
これは「0」フレームを1フレームとしてカウントするため、300フレームが指定されている場合は、「299」とモーションウィンドウには表示されます。


図1 アニメーション設定ウィンドウ

タイムコードでアニメーションの再生時間を指定する

アニメーションウィンドウのシーケンスの単位を「フレーム数」から「タイムコード」に変更することもできます。「フレーム数」と「タイムコード」に違いはございませんが、アニメーションを初めて作成される場合は「タイムコード」を選択すると便利です。アニメーション設定>シーケンスの項目を「フレーム」より「タイムコード」を選択してください。


図2 シーケンスの変更

最後に

Shade3Dに関する様々なテクニックや情報を「Shade3Dナレッジベース」にて公開しています。操作や表現に迷ったら、是非ご活用ください。


(Up&Coming '23 秋の号掲載)
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